２（１４） ２（１４）
| エルサレムからメッカに 2-136人々のうち愚かな者どもは言うでもあろう「なぜ彼らは以前の祈りの方角を棄てて別の方を向き出したのだろう」と。答えるがいい、「東も西も、もともとアッラーのもの。（アッラーは）誰でも御心のままに正しい道に導き給う」と。 2-137かくて我らは汝らを（諸民族の）真中の民族となした。汝らをしてすべての人々の証人となし、かつこの使徒をして汝らの証人となさんがために。2-138以前にお前が採っていた祈りの方角を我らがあのように（イエルサレムに向けて）定めたのは、あれは元来、本当に使徒について来る人と、背を向けてしまう者どもとをはっきり見分けるための方便だったのだ、いや勿論、これは容易ならざる事態ではあるが、しかしそれとて、アッラーの御導きを戴いておる人々には何でもありはしない。どうしてアッラーが汝らの信仰を無になさるものか。アッラーは人間に対し限りなくお優しくて、慈悲深いお方なのではないか。 2-139こうして見ておると、お前は（どっちを向いてお祈りしていいのか分からなくなって）空をきょろきょろ見廻している。よし、それならここでお前にも得心のいくような方角を決めてやろう。よいか、お前の顔を聖なる礼拝堂の方に向けよ。汝ら、何処の地にあろうとも、必ず今言った方角に顔を向（けて祈る）のだぞ。聖典を授けて戴いた人ならば、これが神様の下された真理だということがすぐわかるはず。人々の所業をアッラーは決してぼんやり見過したりなさりはせぬぞ。 2-140しかし実際は、お前が聖典を授かった人々にどんな神兆を示したところで、彼らはお前の（新しい祈りの） 2-142真理はお前の主から下されるもの。ゆめ疑念をもったりしてはならぬぞ。2-143各人はそれぞれに決まった方向をむいて（祈る）だけのこと。だから汝らは互に競って善行にはげむがよい。汝らがどんな所におろうとも、アッラーは（最後の審判の日）汝らを全部ひとつところに集め給う。まことアッラーは全能におわします。 （イスラム）顔をメッカに向けて跪拝せよ 2-144何処から出て来た場合でも、必ず顔を、（メッカの）聖なる礼拝堂の方に向けるようにせよ。この（規定）は、まさしく主の下し給うた真理。アッラ−は汝らの所業をぼんやり見過したりはなさらぬぞ。2-145何処から出て来た場合でも、必ずお前の顔を聖なる礼拝堂の方に向けるようにせよ。そして汝らも、何処（いずこ）にいる場合でも必ず顔を今言った方に向けるようにせよ。さすれば人々に汝らのことをとやかく言う口実を与えないですむ。 尤（もっと）も、人々のなかの（根っからの）悪性者どもは別だがそんな者どものことは汝らなにも恐れることはない。恐れるならこのわしをこそ恐れよ。これは汝らにたいする我が祝福をまっとうする所以（ゆえん）でもあるのじゃ。それにまた、汝らを正しい道に導くことになるかもしれぬ。 2-146同じくまた我らは汝らのうちから一人を（選び）、使徒として汝らのもとに遣わし、汝らのために我らの神兆を 2-148これ、信徒の者よ。忍耐と祈りの心をもって救いを求めよ。まことにアッラーは忍耐強き人々とともにおわします。 |
| 跪いて祈る礼拝様式の規定が書かれている。跪拝とその顔を向ける方角は、イスラム教独自のことなので、コメントすることは何もなし。方角の変更も問題なし。 |
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