７．（離脱）ヨハネによる福音書 ７．（離脱）ヨハネによる福音書
| 教会がルカ書とパウロ書を使うので、それだけの理由で、離脱者たちは自分たちの福音書として、「ヨハネによる福音書」を選定した。この福音書は、あたかもピリポなど「ギリシャ人（びと）」つまりギリシャ語を話す弟子たちが書いたと錯覚させられるが、実際にはイエスの弟子たちは誰も関与していない。エピソードも、他の福音書の記事の崩れたものである。 この福音書の最後はテベリヤ湖（ルカ：ゲネサレ湖）（マルコ：ガリラヤの海：海）（マタイ：ガリラヤの海：海）でのイエスと弟子たちだが、これもまたうそで、ペテロが再び故郷の湖に戻るなどあり得ないことである。哲学者にとって、構想がつむぎだす華麗な文章が大事なのであって、事実などとるに足りないのである。 |
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