モンテ・クリスト伯（四）

目次

４９章「エデ」 伯爵（正体はエドモン）は、ビルフォールの帰ったあと、マクシミリアンと義弟夫妻を訪ねる前に、エデの室に赴いた。エドモンはエデに、フランスに来たからにはこの国の習慣にしたがい、お前を自由の身にしたと聞かせた。エデはそれを喜ばず、ずっと伯爵の奴隷の身分のままが良いといった。彼女はエドモンから離れたくないという意志を示したのだった。ここにまだ、エドモンの幸福の芽がふいていたのだった。

５０章「モレル一家」 エドモンは、今はパリのメレー町に住んでいるマクシミリアンの義弟とその妻ジュリーの住宅を訪れた。マクシミリアンは、義弟の家を間借りしていた。その家では、ギヤマンの入れ物の中に、ダイヤモンドと手紙とが入れられて、来訪者の目にとまるようにされていた。かつてモレル氏を破滅から救い出してくれた人物を神からつかわされた天使と呼び、その行方を今も捜しているのだった。

５１章「ピラムスとティスベ」 ビルフォール邸のトノレ通りの反対側には、投機のあてがはずれた空き地があり、菜園として貸し出されていた。この二つの土地の仕切っている「壁」をはさんで、密会していた青年と少女がいた。青年の名はマクシミリアン、少女の名はバランティーヌ。二人の間柄は、古くはバビロンの神話「ピラムスとティスベ」、それを題材にしたシェークスピアの「ロミオとジュリエット」にて説明できる。

５２章「毒物学」 モンテ・クリスト伯爵ことエドモンは、ビルフォール夫人の義理の娘バランティーヌ毒殺の思案と躊躇とを見抜き、その種火に油を注いでやった。先妻ルネとの間にもうけた愛娘バランティーヌ、彼女を毒殺されたビルフォールの絶望と悲嘆こそ、父を餓死させられたエドモンのたてた二つ目の復讐プランなのだ。一つ目は、検事総長たるビルフォールの、赤子殺害未遂の表ざた。

５３章「ロベール・ル・ディアブル」

５４章「株の高低」

５５章「カバルカンティ少佐」

５６章「アンドレア・カバルカンティ」

５７章「うまごやしの囲い地」

５８章「ノワルティエ・ドウ・ビルフォール」

５９章「遺言」

６０章「信号機」

６１章「桃をかじる山鼠から園芸家をまもる方法」

６２章「幽霊」

６３章「晩餐」

６４章「乞食」

６５章「家庭争議」

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ページ制作者：（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会
通称「オリジナル教会」　初代代表者　笹倉正義
オリジナル教会・ささくら修道会・必読書
2016/2/17、10/2、2017/9/17-