テモテへの第二の手紙

謝辞：聖句は全文、日本聖書協会の口語訳聖書(1954年版）からの引用です。
この手紙は、ローマの獄（一度釈放された後の再逮捕を想定）から書かれたようにしてある。しかし、この手紙のオリジナルは、カイザリヤの獄で書かれている。皇帝に上訴してユダヤ人の陰謀から逃れ、カイザリヤからローマに護送されての二年間、パウロは自分で借りた家に住んでいた、と使徒行伝に書かれている。しかし、彼はローマの麦がすでに色づいているのを見たはずである。エペソやコリントとは比較にならない規模の畑がそこにはあったのである。もし、パウロが二度目に皇帝に捕らえられたのなら、それは奴隷を巻き込んだ騒乱罪などの重い罪であり、ただちに処刑されたであろう。悠長に手紙を書けたのは、カイザリヤの獄だけである。
　

手紙が書かれた順番
＜新約聖書の地図＞
　
 目次
１．カイザリヤ獄からの挨拶　(1-1-8)この信仰は、まずあなたの祖母ロイスとあなたの母ユニケとに宿
２．健全な言葉を模範にしなさい　(1-9-14)あなたは、キリスト・イエスに対する信仰と愛とをもって
３．・・・（後世書込）ローマ獄のための挿入　(1-15-18)ローマに着いた時には、熱心にわたしを捜しまわった
４．練達した働き人になりなさい　(2-1-15)わたしは悪者のように苦しめられ、ついに鎖につながれ
５．・・・（後世書込）　(2-16-18)その中にはヒメナオとピレトとがいる。彼らは心理からはずれ
６．だれに対しても親切にしなさい　(2-19-25)そこで、あなたは若い時の情欲を避けなさい
７．・・・後世の再利用時書き込み　(2-26)-(3-1-13)アンテオケ、イコニオム、ルステラで受けた数々の迫害
８．聖書は神の霊感を受け　(3-14-17)-(4-1-5)人々が健全な教えに耐えられなくなり、耳ざわりのよい
９．走るべき行程を走りつくした　(4-6-8)わたしが世を去るべき時はきた
１０．急いできてほしい　(4-9-22)第一回弁明の際には、わたしに味方をする者はひとりもなく

2010/11/30(火)　笹倉正義
2011/3/1(火)
オリジナル教会初代代表　笹倉正義
2013/4/30(文番号挿入)