１０．急いできてほしい １０．急いできてほしい
| 4-9わたしの所に、急いで早くきてほしい。 4-10デマスはこの世を愛し、わたしを捨ててテサロニケに行ってしまい、クレスケンスはガラテヤに、テトスはダルマテヤに行った。 ---デマスはコロサイとピレモンの手紙に登場している。テトスはパウロの愛弟子だが、使徒行伝には登場しない。この手紙をローマの二回目の獄からのものにしたい意図があるのであれば、この頁の人物を考証しても無駄である。しかし、この中には、初期の文面が存在する。 4-11ただルカだけが、わたしのもとにいる。 マルコを連れて、一緒にきなさい。彼はわたしの務めのために役にたつから。4-12わたしはテキコをエペソにつかわした。 4-13あなたが来るときに、トロアスのカルポの所に残しておいた上着を持ってきてほしい。また、書物も、特に、羊皮紙のを持ってきてもらいたい。 4-14銅細工人のアレキサンデルが、わたしを大いに苦しめた。主はそのしわざに対して、彼に報いなさるだろう。4-15あなたも彼を警戒しなさい。彼は、わたしたちの言うことに強く反対したのだから。---第三回伝道旅行を決心したころ、エペソで起こった騒動の話である。 4-16わたしの第一回弁明の際には、わたしに味方をする者はひとりもなく、みなわたしを捨てて行った。どうか、彼らが、そのために責められることがないように。---カイザリヤ獄、ペリクス総督の法廷での弁明のこと。 4-17しかし、わたしが御言を余すところがなく宣べ伝えて、すべての異邦人に聞かせるように、主はわたしを助け、力づけて下さった。そして、わたしは、ししの口から救い出されたのである。4-18主はわたしを、すべての悪のわざから助け出し、天にある御国に救い入れて下さるであろう。栄光が永遠から永遠にわたって主にあるように、アァメン。 4-19プリスカとアクラとに、また ---ローマから退去させられたプリスカとアクラにはコリントで出会い、彼らはエペソに移った。第二回伝道旅行中の話である。 オネシポロの家に、よろしく伝えてほしい。4-20エラストはコリントにとどまっており、トロピモは病気なので、ミレトに残してきた。 ---トロピモは第三回伝道旅行の最初にパウロに同行している。途中で病気になったのかも知れない。テモテも途中まで同行している。 ---引用---使徒行伝 （トロピモ） 20-4プロの子であるペレヤ人ソパテロ、テサロニケ人アリスタルコとセクンド、デルベ人ガイオ、それからテモテ、またアジヤ人テキコとトロピモがパウロの同行者であった。20-5この人たちは先発して、トロアスでわたしたちを待っていた。 ---引用---使徒行伝 4-21冬になる前に、急いできてほしい。 ---上着がほしかったためだろうか。 ユプロ、プデス、リノス、クラウデヤならびにすべての兄弟たちから、あなたによろしく。4-22主が、あなたの霊と共にいますように。恵みがあなたがたと共にあるように。 ---最後の「恵みがあなたがたと共にあるように」が、テモテ個人ではなく、後世の再利用を示している。 |
| （完） |