（２０２０年）「イタリヤ・ロマン（１０日）」パンフレット
　　　　　　　　2020/2/18-2/27「イタリヤ浪漫10日」（株）日本旅行

「70歳になったら、海外旅行でもしようか」と、えつこに言ったのだったが、その予定の4年も前に、前倒しで実行された。しかも、1回限りと思われたイタリヤ旅行は、数回に及んだのだった。振り返って考えてみると、それには何かしら観光とは別の、「何かしら」としか言いようのない「目的」のようなものが感じられた。それは「見聞を広めよ」ということなのかも知れなかった。ミチオ書の主題は、「イタリヤの分裂から再統一」だった。「分裂」は、ローマ帝国の解体から始まった。その歴史物語がミチオ書であり、ストーリーは時代を代表する人物、また、彼らの活動拠点となった諸都市を紹介する形で展開された。 わたしたち二人は、はからずも、それらの都市のいくつかを訪れたのだった。ローマ、フィレンツェ、ベニスを皮切りに、ラベンナ、アッシジ、パレルモ、マルタ島を観光した。それらを認識した上での、今回の旅行である。今回は、ベルディのミラノ、ボッカチオのナポリ、そしてペスト禍の描かれたピサを訪れる。

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