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着手後まる二年経過した時のメニューは、パソコンのマンガ説明書、分譲マンションの管理・説明書、そしてキリスト教会といっても実質は福音書の説明書だった。

それが、今はこのメニューの順序とは逆になった。説明書にかける時間はキリスト教のみとなっていった。

テオピロが匿(とくめい)名であり、カペナウムの信仰深い百卒長に違いないとの確信が得られ、必然的にルカもまた匿名であることがわかったときに、「笹倉キリスト教会」は、キリスト教会の説明書の名前であり、宣教のプラットホームでなければならないことになった。
 
 
 
 
この画面は、IBMホームページ・ビルダーのサンプル画面から選んだものだと思う。ボタンに名前をつけて関連するページにリンクした。ふと付けた「笹倉キリスト教会」が何を意味していたのかはわからない。名づけた本人すらも確証のもてない、そう意味では、自分の意志で名づけたものではないと思える。しかし、このボタンを置いたはずの2009年は、「イエスさまはアロン家の者でなければならぬ」との確信に至った2022年に続いていたのだった。

まだ、取説の完成予定とした2030年には少し間(ま)があるが、加速する老化による効率の低下があるために、やりかけの多くのページをやり残す可能性はある。だが、それは今のわたしの「やる気」度にとって何の「負」の感情をも抱(いだ)かせない。神父の「子よ、あなたの罪はゆるされた」の声が常に高らかに響くからである。そう、今のわたしには平安がある。「天に栄光があるように」、そしてわたしの住む「地には平和」があるように。
 
 
メニューの拡大図
最初の頃のページにはタイムスタンプがない。それは完成まで数年もかかるとは思っていなかったからだ。ただ、この画面の「キリスト教マニュアルの制作を受注」がそのページのどこかにあることを思わせてくれるのみ。
 
 
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