システィーナ礼拝堂の天井(てんじょう)画と祭壇(さいだん)画

ミケランジェロがバチカンのシスティーナ礼拝堂に残した天井画のクマエ、シュビラの巫女と「最後の審判」のカロン、それらの題材はこの「アエネイス」第六巻からとられている。彼は、少年時代、メディチ家の家族同様に育てられた。メディチ家のサロンには、当時最高の頭脳が集まっていた。ミケランジェロの知的土台は、その時に養われたのだ。ほぼ同時代のレオナルド・ダ・ビンチにはそのような恵まれた環境はなく、一匹狼の興行師に終わった。

「ミチオ書」第一部 (7)ミケランジェロ

(1)天井画 金銭感覚：天井画の制作費用は材料込みであったから、ミケランジェロは安い絵の具なのを使った。工事費は高額になったが、制作の材料費がかさんで、正味の利益は少なくなった。ミケランジェロに集(たか)っている身内の者たちは不満であった。

(2)祭壇画

祭壇画は天井画から20数年の後に制作された。今度は、制作費から材料費を除いて契約した。そのため高額の青色などをふんだんに使った。

戻る

「ミケランジェロ」

2015/11/13-18 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（ささくら宗）聖母マリヤ福音教会
2021/5/2