９（６）宗教上の勉強 ９（６）宗教上の勉強
| 9-113改悛する人々、（アッラーを）崇める人々、ほめ讃える人々、断食し精進する人々、（神前に）跪く人々、平伏して（祈る）人々、善を勧め悪を抑える人々、アッラーの戒をよく守る人々・・・・すべて信仰深い人々には、お前から喜びの音信を伝えてやるがよい。9-114予言者たるものが、また本当の信者たるものが、多神教徒のために（神の）赦しを請うようなことをしてはならぬ。たといそれが自分の身内の者であっても。一旦地獄に行く者と判明したからには。9-115イブラーヒームが父親のために赦しを請うたのは（事実だが）、あれはただ元来そういう約束をしてあったからのこと、（父が）アッラーの敵だということが判明すると、忽ち彼は縁を切ってしまった。イブラーヒームは、まことに心ひくき、おだやかな人間であった。9-116アッラーともあろうお方が、一旦正しい道に導き入れた人々を、本当の 9-117まこと、天と地の主権はすべてアッラーに属す。生かすも殺すも御心のまま。アッラーをよそにしては、汝らの保護者も守護者もない。9-118予言者と、それから困窮の時にも彼に忠実に従った遷行者、 9-120これ、汝ら、信徒の者、アッラーを懼れまつれ。常に真を語る人々と行をともにせよ。9-121マディーナの市民や、その周囲に住むベドウィンたちがアッラーの使徒の（攻略行）に加わらずあとに居残り、彼の生命より自分自身の生命を大事がるとは大変な間違であろう。考えても見よ、アッラーの道に征くときは、渇え、疲れ、空腹に苦しめられるごとに、また信仰なき者どもを怒らせるような手を打つごとに、また敵からなんでも獲物を取るごとに、必ずそれが一々善行として記録されるのではないか。まこと、アッラーは、功労者の御褒美は絶対にお忘れになりはせぬ。9-122そういう人たちは、何か大なり小なりの 9-123勿論、信徒が一人残らず出征して行ってしまってはいけない。各集団ごとに一部だけ出征して、（後に残った者は）宗教上の勉強にはげみ、みなが帰還して来た時、これに（信仰生活上の）訓戒を与えて、 9-124これ、信徒の者よ、汝らの身近にいる無信仰者たちに戦いを挑みかけよ。彼らにおそろしく手ごわい相手だと思い知らせてやるがよい。アッラーは常に敬神の念敦き者とともにいますことを忘れるでないぞ。9-125何か（新しい）啓示のお言葉が下るたびに、彼らの中には「こんなもので信仰が増したのはどこの誰だ」などと言い出す者がある。実は本当の信仰をもった人たちはみなこれで信仰が増し、大喜びしているのに。 9-126だが、心の中に病気をもった者どもは、穢れの上にますます穢れが加わって、とうとう無信仰のままで死んでしまった。9-127自分たちが（このようにして）年に一度か二度は試みられていることが一体彼らにはわからないのか。それで結局、改悛することもなく、はっと目醒めることもない。9-128何か啓示のお言葉が下るたびに、彼らはお互いにちらと眺め合い、「誰か見ている者があるかな」と言う。そしてよそへ行ってしまう。あまりものの分からぬ人々なので、アッラーが（はじめから）彼らの心を（あらぬ方に）捩じ向けて置き給うたのじゃ。9-129今、こうして汝らには、汝ら自身の間から使徒が遣わされて来ておる。汝らが苦境に立っているのを見れば心せまる思いに悩み、（何事によらず）汝らの為よかれと念じ、すべて信仰ある人々に対してはやさしく、慈悲ぶかい（使徒が・・・・）。 9-130もし彼らが背を向けたなら、言うがよい、「わしはアッラーさえあればもうそれで充分。そのほかには神はない。彼こそはわしの唯一の頼り。彼こそは偉大なる王座の主」と。 |
| 第９章「改悛」（完） |
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