８０． ８０．
| 慈悲ふかく慈愛あまねきアッラーの御名において・・・・ 80-1眉をひそめて、つとよそ向いたのは、80-2盲の男が来たためか。80-3なんでわかろう、彼だとて浄らな身にならぬものでもあるまいに。80-4はっと目がさめて、お諭が生きるかも知れないに。80-5なんの助けも要らぬ者には、80-6あれほど関心よせるくせに。80-7しかも相手が浄らな身に（なろうと）なるまいと汝の知ったことではないに・・・・80-8しかるに誰か（本当に）熱心で、80-9心から（神を）懼れる者が寄って来ると、80-10汝はまるでそ知らぬ顔。 80-11いや、いや、これぞ神のお諭。80-12気のあるものは心に留めておけ。80-13そもそもこれの原簿は、いと有難く、80-14気高く、浄い（在天の啓典）80-15尊くも敬虔な書記たちの手になるもの。 80-16ええ、憎らしい人間め。なんたる恩知らず。80-17一体、何から創って戴いた身か。80-18ただ一滴の精液から、80-19創って、五体ととのえて、80-20それから道を出やすくし、80-21やがて殺して、地に埋め給う。80-22やがてその気になり給えば、また喚び起すこと思いのまま。80-23いや、いや、（人間は）お言いつけを全然果たしておらぬ。80-24人間め、己が食いもののこと考えて見るがよい。80-25まず我ら、どっとばかりに雨をそそぎ、80-26次いで大地に裂け目をつくり、80-27そこに生やしてやったのは、穀類、80-28葡萄に青葉、80-29 80-33さていよいよ 80-38その日、はればれと輝いて、80-39嬉しげにうち笑う顔、また顔。80-40かと思えば、 ---審判の日、イスラムが金持ちの軍を打ち破り、城門を突破して町に乱入したその日は、喜ぶ貧者と逃げ惑う富者が運命の明暗を分ける日。 |
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