７（４）シュアイブ ７（４）シュアイブ
| 7-83次にマドヤン人には、やはり血を分けたシュアイブを（遣わした）。彼が言うに、「これ、みなの者、アッラーに仕えまつれ。そのほかにお前たちの神はない。お前たち、今では神様の明らかなお ---この人物の名は、聖書の中には該当者がいないとのこと。それが本来のアラビヤ人のとるべき道。聖書の人名を引用しないことこそ慣用。しかし、聖書の人名参照の目的は別にある。聖書の人物名をアラビヤ風に置き換えて、ついでにストーリーもアレンジして用いることは、彼らを攻撃しても国際社会からはお家騒動と見てもらえる。 7-85お前たちの中には、わしが託されて来たのを信仰する者もあれば、また信じようとしない者もある。ま、暫く辛抱しておるがいい、そのうちきっとアッラーが両方の間を裁いて下さろう。アッラーこそは最上の裁判官におわします。」7-86その民の中の傲慢な長老たちが言った、「これ、シュアイブ、お前も、それからお前と一緒になって（そんなことを）信じている者どもも、みんなこの 7-88そこで、その民の中の無信仰者、長老たちは（一般の人々に）言った、「これ、お前たち、もしシュアイブの側についたりすれば、よいか、それこそ大損するだけだぞ。」7-89時にたちまち大地震が襲って来て、翌朝になって見たら、彼らはみな家の中で潰れていた。7-90つまり、シュアイブを嘘つきよばわりした人々が。まるでそこに住んでいたこともなかったように。シュワイブを嘘つきよばわりしていたが、彼らこそ本当に大損してしまった。7-91そこで彼は彼らに背を向け、「これ、わしはお前たちに主の御言葉を伝えたし、真心もって忠告もした。信なき徒など（どうなろうと）わしの知ったことではない」と言った。 7-92従来我らは、どんな邑に予言者を遣わすに際しても、必ずまずその住民に禍患と苦難をふりかけて、これに謙虚の心を抱かせるようにはからっておき、7-93次にその不幸を転じて幸福を与える。すると遂にはまことに威勢がよくなって、「なあに、我々の御先祖だってたんと苦しい目や嬉しい目に遇ったのさ」などと言い出す。そんな時、いきなり不意打ちをかけてひっとらえてやったものだ。7-94そのような 7-95あの邑々の住民ども、まさか夜、ぐっすり眠っている間に我らの腕力がふりかかって来るようなことはあるまいとたかをくくっていたのか。7-96あの邑々の住民ども、まさか昼日中、遊び戯れている真最中に我らの腕力がふりかかって来るようなことはあるまいとたかをくくっていたのか。7-97アッラーの計略なんか平気だ、と考えていたのか。だがアッラーの計略を平気だなどと思うのは、救われぬ人々だけ。 7-98以前の住人にかわって地を継ぐ人々にとって、これはじつによいお諭しではあるまいか、すなわち、彼らの場合でも、もし我らがその気になりさえすれば、罪の故に彼等を撃ち、その心に封印をして全くのつんぼにしてやるのもわけはないということは。7-99今こうしてお前にいろいろ話してきかせているあの邑々は、それぞれ自分たちの使徒が遣わされて来て、まぎれもない（アッラーの）お徴＜しるし＞を見せてくれたのに、自分たちが以前嘘だと言いふらしていたことを今さら信じるわけにもいかなかった。ま、こうしてアッラーは信なき人々の心に封をしておしまいになる。 7-100彼らの大部分の者には契約（を守ろうとする気持）なぞ少しも見あたらぬ。それどころか、大部分の者は、調べて見れば全く邪悪な者ばかり。 |
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