（２）裕福な者ども （２）裕福な者ども
| 裕福な者ども 43-22今までも同じことであった。我らがどこかの アッラーことイスラムのターゲットは「裕福な者ども」である。「哀れな末路」とは、イスラムが彼らを呪う言葉である。 アブラハム 43-25イブラーヒームが父親とその一族の連中にこう言ったときのこと、「私は貴方がたの拝んでおられるものとはなんの関わりもありません。43-26（私の崇めまつるは）ただ私を無から創り出し給うたお方。あの方ならきっと私を正しい道に導いて下さいましょう」と。43-27そしてこれを彼は末永く己が子孫の間に戒めとして残した。こうしておきさえすえばいつかはみんな（正しい宗教に）戻ってもお来ようと思って。 43-28いや、いや、わしはこの者どもやその先祖たちに散々いい目を見せてやった上で、真理とまごうかたない使徒を遣わした。43-29ところが、いざ真理が現われたとなると、「これは妖術だ。こんなものわしらは 43-31一体彼らは自分が神様のお恵みの配給もとだとでも言うのか。この世での暮しに必要なものを彼らに配給したのはこちらではないか。その上、人間のあいだにいくつも等級をつけて、或る者が他の者を自由に使役できるようにしてやったのも我らの特別のはからいではないか。彼らがどれほど（財宝）集めようと、主のお恵みにはかなうまい。 43-32全人類そっくりそのまま（無信仰者の）大集団になってしまう恐れがなかったら、我らとしてはいくらでもあの無信仰者どもに（贅沢のし放題させてもやろう）。その住む家の屋根は ---来世とは、イスラムが富裕層を武力撃破した後の姿でなければ、現実的な意味はない。 43-35せっかくのお情ぶかい御神のお諭にわざと目をつぶるような者には、こちらでもシャイターンをつけてよい仲間にしてやることにしている。43-36見るがいい、彼らに道を塞がれながら、自分ではよい正しい道を案内して貰っているような気になっておる。43-37あれで、いまに我らのところまで来ると、「ああ、わしとお前との間に二つの東の距りがあればいいに」と言うにきまっておる。まことにひどい仲間もあったもの。43-38さあ、今日という今日はそのようなこと言ったとて役には立たぬ。散々よからぬことして来たうえは。両方仲よく同じ罰を蒙るがよい。 43-39これ、汝 43-44汝より前に派遣した使徒がたくさんいるから、彼らに訊いてみるがよい。お情ぶかい御神のほかにいろいろな神々を崇めよというようなことを我らが決めたことがあったかどうか。 モーセ 43-45我らはかつてムーサーに神兆を持たせてフィルアウンとその長老たちのもとに遣わしたことがあった。「わしは万有の主の遣わし人じゃ」と彼は言った。43-46ところが、せっかく我らの神兆を持って行ったのに、彼らはそれをばかにし切って相手にもせぬ。43-47そこで我らは、これでもかこれでもかと次々に大きな神兆を見せつけ、あげくの果てに天罰で取りおさえた。なんとか（正道に）立ち戻らせてやりたいと思って。43-48すると彼らは、「なあこれ妖術使い、お前、神様と特別の契約があるはず。一つわしらのために祈ってくれ。必ず正道に立ち帰って見せるほどに」と言い出した。43-49だが我らが天罰を取り除いてやると、忽ち約束を 43-50すなわちフィルアウンは人民に布告を出して、「これ、わが人民よ、エジプトの主権を握るのはこのわしではないか。わが足下を流れるこの河もみなわしのもの。お前たち見る目がないのか。43-51こんな哀れな男よりわしの方がどれほど偉いことか。43-52この男、ものもろくに言えはせぬ。43-53だいいち、（もし本当に神の使徒であるなら）黄金の腕環ひとつ戴いて来ないとはおかしいではないか。天使たちをお伴に連れて来そうなものではないか」と言いふらせば、43-54人民は浮足立ち、その言うなりになってしまった。まことに、節操のない者どもであった。43-55我らも大変腹が立ったから、ひと思いに全部溺死させてしまった。43-56みんな過ぎた昔の物語にしてしまった。つまり、後世の人々へのいい見せしめに。 ---アブラハムとモーセの名前を使っているだけで、内容は聖書とはまったく違っていて、好き勝手に書いたものである。イスラムが、ユダヤ人の唯一神エホバへの信仰を拝借するために、知名度の高い名前を使っているだけである。 |
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