（３）富者という悪者 （３）富者という悪者
| 40-43誰でも悪いことする者は必ずそれに ---何でこのような歯の浮いたような話をするのだろう。 40-44のう、みなの衆、わしがこうしてお前がたを救いの方に誘っておるのに、お前がたはなんでわしを地獄に誘いなさる。40-45お前がたはこのわしに、アッラーを棄てて、なんだか得体も知れぬものばかり拝めと勧めなさる、こちらでは一生懸命お前がたを一番偉い、情ぶかい御神の方に誘っているのに。 40-46まず絶対間違いないところ、お前がたがそうやってわしにも拝め拝めと勧めていなさるものには、現世でも来世でもなんの権限もありはせぬ。我らが最後に還って行く先はアッラーに間違いない。罪深い人々が（地獄の）火に入れられることもまず間違いないところ。40-47ま、いまにきっとお前がたもわしのこの言葉を憶い出す時が来よう。わしは自分のことは一切アッラーにお委せ申した身。アッラーは僕らのことは何から何まで見透し給う。」 ---この意味不明の来世は、このアッラーことイスラムに攻撃され、金品を強奪され、焼き払われた町を想像することで理解できる。コーランの言う来世とは、富者にイスラムが勝った時のことをさしている。負けた側はもちろん地獄を見ることになり、勝った貧乏人は分捕り品の分け前に預かれる。 40-48こうしてアッラーは彼らの悪だくみからその男を守っておやりになった。だが、フィルアウンの一族は、恐ろしい天罰に遁げ道もないように取り囲まれてしまった。40-49すなわち、（地獄の）火のこと。朝な夕な、その火に ---繰り返し、イスラムの与える罰を刷り込む。 イスラムに敗北した町の比喩 40-50そのうちに火の中で喧嘩が始まる。（現世で）抑えられていた連中が、威張りかえっていた連中に「わしらは貴方がたの手下でした。せめてこの火の幾分なりと防いで戴けないもんですか」と言えば、40-51威張っていた方の側でも、「今となっては、どちらも同じ（火）の中。アッラーがみなを裁いておしまいになった（のだから、もう仕方がない）と答える。40-52そこで火の中の連中は声そろえてジャハンナムの番人に呼びかけるのだ、「ねえ、神様にお願いして、わしらのこの責苦を軽くして貰って下さい、せめて一日でもいいですから」と。40-53だがこちらは、「だがお前らのところへは使徒がお ---アッラーことイスラムに敗北した町はこうなるぞ、ということである。イスラムの宗教は偽装で実は強盗集団であることがわかっていれば、違う対応ができたはず。アッラーはケンカがお上手。 40-54使徒たちと信仰ぶかい人々だけは、我らが必ず助けてやる、現世に生きている間も、またもろもろの証人が立ち上る（最後の審判の）日にも。40-55その日には、悪人どもいくら言い訳したとてなんの役にも立ちはせぬ。恐ろしい呪いを被って、おぞましい宿にぶちこまれるだけ。 40-56我らかつてムーサーに導きを授け、イスラエルの子らに聖典を譲り与えて、もって心ある人々への導きとも諭ともした。40-57されば汝も忍耐づよくあれ。アッラーのお約束は必ず実現する。己が罪の赦しを請い、朝な夕な、主の讃美を声たからかに唱えるがよい。 40-58なんの権能も授かっていないのに、やたらにアッラーのお徴をあげつらうような者ども、そういう者どもの胸の中にあるのは、自分自身にも手の届かぬほど思いあがった気持ばかり。されば汝はひたすらアッラーのお庇護を乞い奉るがよい。耳敏く、全てを見透しのお方におわすゆえに。 40-59天と地の創造の方が、人間の創造などより遥かに偉大なこと。だが、大抵の人間にはそれがわからぬ。40-60盲と ---悪いことばかりしている者とは、たとえば利息をとって貧乏人に金を貸し、肥え太っている富者たちを指す。その者たちを打ち負かして金品を奪いたいが、強盗にされては元も子もない。そこで、アッラーなるものを持ち出し、宗教対立にし、神罰を下すという妙案を思いついたのである。。ユダヤ教の唯一神がそのヒントを与えたのである。 |
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