(1)呪文「サード」

慈悲ふかく慈愛あまねきアッラーの御名において・・・・

38-1サード。お諭のクルアーンにかけて・・・・いや、いや、信仰なき者どもは、いい気になって(アッラーに)叛いておる。38-2彼らの前にも、(無信仰の故に)我らに滅ぼされてしまった世代がどれほどあったことか。みな(いよいよとなると)大声あげたが、もう逃げ出そうにも時すでに遅かった。38-3また彼ら、自分たちの中から警告者が出たというので吃驚(びっくり)し、全然信仰心のない者どもに至っては、「これはたしかに大山師(だいやまし)の妖術つかいにちがいない。38-4何ということか、これほど沢山ある神々をたった一つの神に(まと)めてしまうとは。いや、まったく怖れいる」などと言う。

38-5そこで彼らの長老たちまで出馬して来て、「さあさあ、みんな、どこまでも自分の神々を守り通すんだぞ。これはたしかに企みじゃ。38-6このようなこと今までの宗教では絶えて聞いたこともない。これはどう見ても(こしら)えごとに違いない。38-7だいいち、我らの間で人もあろうに、あの男にお(さとし)が下るとは」と触れ歩く。実は、彼らはじめからわしのお諭を疑ってかかっておる。なんと言うても未だわしの罰を味わったことがないから。

38-8彼らは一体、汝の主のお恵みの宝庫でも持っていると言うのか、この偉大な慈善家の(御神の)。38-9天と地と、その間に在るものを自分で一手に統べているとでも言うのか。それなら網でも伝って(天の玉座まで)昇って来るがいい。38-10どうせ、あれはみな烏合(うごう)の衆、人数ばかり多くとも(たちまち)ち打ち負かされてしまうくせに。

38-11彼らの前にもみな(使徒)を嘘つき呼ばわりしたものであった。ヌーフの一族もアードも、権勢四方に張ったかのフィルアウンも。38-12それからサムードにルートの一族に叢林(そうりん)の民。この者どももみなぐるになって(使徒に)敵対した。38-13どれを取って見ても、必ず使徒を嘘つき呼ばわりしておる。それゆえ、わしの罰を受けたは当然のこと。38-14して見ると、要するに彼らも、霹靂一声(天から打ち落とされる)のを待つばかりか。さ、そうなればもう一瞬の猶予もありはせぬぞ。

38-15「主よ、わしらの貰い分を決算日より早めに頂戴できないもんでしょうか」などと彼らは言う。38-16どのようなこと言われてもじっと辛抱しておれよ。我らの僕ダーウドのことを憶い起して見るがよい。あれはほんに岩乗(がんじょう)な(信仰の)男、よく悔改(くいあらた)める人間であった。

38-17我ら山々をとり抑えて彼と共々朝な夕な讃美の声を揚げさせ、38-18また(四方八方から)鳥を呼び集めて(これに参加させ)れば、己がじし立ち返り立ち返りして(主を讃えまつる)。38-19そればかりか、我らは彼の王権を強化し、かつこれに叡智と厳正な裁きの(能力)を授けた。
  
 
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2013/12/7オリジナル教会 (初代代表)笹倉正義
正式名称:(笹倉宗)聖母マリヤ福音教会
   

聖句引用:日本聖書協会 口語訳聖書
新約聖書(1954年改訳)

旧約聖書(1955年改訳)