３（１２）現世の生活 ３（１２）現世の生活
| 3-182誰でも人はみな一度は死を味わわねばならぬもの。しかし汝ら、復活の日には 3-183汝らは、財産のことでも、また自分自身のことでも、色々試みられることであろう。そしてまた汝らより以前に聖典を授けられた人々や多神教徒たちからたくさんひどいことを聞かされもしよう。だが汝ら、どこまでも辛抱して、ただ神様を畏れかしこんで行きさえすれば・・・・、それこそ本当の 3-184アッラーが、聖典を授けられた人々と契約を結ばれた時のこと、「誰にでも堂々と公開して見せよ。決して隠したりしてはならぬぞ」ということであったのに、彼らはそれを背中のうしろに 3-186天の王国も地の王国もともにアッラーのもの。アッラーは一切をなす権能を持ち給う。3-187まこと、天と地の創造、夜と昼との交替、心ある者にとっては、これすなわち神兆ではないか。3-188そういう人たちは立っても坐っても、また横になっても、絶えず心にアッラーを念じ、天と地の創造に思いをひそめ、「神よ、かくばかりのものを、汝は 3-189神よ、ひとたび汝に劫火の中へ投げ込まれた者は、屈辱に打ちひしがれてしまいまする。不義なす人など誰一人助けてはくれますまい。 3-190神よ、私どもは『汝らの主を信ぜよ』と誰か呼ぶその ---天地創造の神を脅すの？ユダヤ教では、仲裁者に「人の子」がおり、キリスト教ではイエス・キリストがおられる。天地創造の神、我らの不知なる存在、なぜ我らを顧みられるだろうか。それは外的な現象ではなく、見えないものを見る信仰による。 3-193すると神は彼らにお答えになった、「汝らの中の働き者がなしとげたことをわしは決して無にしたりはしない。男も女も分けへだてはしない。もともと（男女）お互い同士じゃ。3-194それから、（メッカららメディナへ）移住して、もといた自分たちの家を追われ、わしのために危害を蒙り、奮戦し、そして殺された人たち、そういう人たちについては、それまでにどんな悪事を犯しておっても、一切水に流し、 3-196お前、信仰なき者どもが国中を大きな顔して動きまわっているのを見て思い違いしてはいけない。あれはほんの束の間の楽しみのみ。いずれ落ち行く先はジャハンナム、それはまたいともおぞましい寝床となろう。 3-197だが、神様を畏れかしこむ人々、そういう人々のためには潺々と河川流れる楽園がしつらえてあって、そこに永久に住みつき、アッラーの御饗応を受けるのじゃ。義しい人々にとっては、アッラーの下さるものは実に素晴しかろうぞ。 3-198また啓典の民の中にも、アッラーを信じ、汝らに下されたものと、自分たちに下されたものとを（分けへだてなく）信仰し、アッラーの前に自らを低うし、アッラーの神兆を安値で売り飛ばしたりしない（立派な者）もおる。3-199そういう人たちは神様から報酬を戴ける。まことにアッラーは勘定早くおわします。 3-200汝ら、信徒の者、忍耐強くあれ。互いに忍耐を競い合え。己が護りを固うせよ。アッラーを畏れかしこめ。さすれば汝らやがて栄達の道に行くであろう。 |
| 第３章「イムラーン一家」 （完） |
 |
 |