２９（３） ２９（３）
| 29-35それからマドヤン人にも同じ血を分けたシュアイブを（預言者として遣わしてやった）。「これ、みなの衆、アッラーにお仕えなされ。最後の日を心に待ち望みなされ。地上に 29-37次にアードとサムードのことだが、これはもう彼らの住処の（見るも無慙な）有様でお前たちにも事情はすっかりわかっておるであろう。要するにシャイターンに 29-38次はカールーンとフィルアウンとハーマーンのことだが、ムーサーがまごうかたない神兆を携えてやって来た時に、彼らは地上の（支配者は俺たちだぞとばかり）高飛車な態度を取った。が、結局こちらを出し抜くわけには行かなかった。29-39我らは彼ら一人一人その罪状に照らしてこらしめた。すなわち、 蜘蛛 29-40アッラーをさし措いて他の主人をこしらえたりする者は、譬えば自分で自分の家を作り出す蜘蛛のようなもの。世に蜘蛛の家ほど 29-45それから、お前たち、啓典の民と論争する場合には、立派な態度でこれにのぞめ。と言うても、特に不義なす 29-47汝は、これまでは啓典など読んでいたわけではなし、まして右手でそれを書き写していたわけではない。もしそうであったとしたら、あの（真理）揉み消しの名人どものことだ、きっとこれはあやしいぞと言い出すにきまっている。 ---コーランには、アダム、ノア、アブラハム、ロト、イサク、ヤコブ（イスラエル）、ヨセフ、モーセ、アロン、パロ、ザカリヤ、マリヤ、イエスらしき者たちが登場する。コーランと聖書とは立ち位置が全く違うので、それが分かっていないと話の意図を読み誤る。コーランは、貧者が徒党を組んで富者を攻撃するための方便である。財産を分捕り山分けする行為は盗賊や山賊と同じだが、貧者のアッラーと、富者の偶像という筋書きを用意して、宗教対立の構図にしたのである。アッラーはとりもなおさず「イスラム」である。アッラーは変数名であり、時として「天地の創造主」を代入するが、ほとんどの場合、「イスラム」を代入すると、言っていることが分かる。 29-48いや、いや、これこそまごうかたない神兆、立派な知識を授かっておる人々の胸の中では。だいたい我らの神兆を頭から否定するのは、悪性者ばかり。29-49「どうして彼には神様からじきじきにお わたしはただの警告者にすぎない」と。29-50一体我らがこうして汝に啓典を下してやり、それを彼らに誦んで聞かす、それだけではまだ彼らには足りないのか。これだけでも大変なお情、信仰ぶかい人間にとって有難いお諭なのに。29-51言ってやるがよい、「わしとお前たちと（どちらが正しいか）、証言はアッラーお独りでこと足りる」と。 |
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