（４）滅亡の邑々

アラビヤの古民族 27-46また我らかつてサムードのもとに同じ血を分けたサーリフを（預言者として）遣わし、「アッラーに仕えまつれ」と命じた。彼らは二派に分れて、それは大変な論争になったものであった。 27-47彼が言うに、「これ、皆の衆、なぜ身のためになることをさし措いて、そう禍(わざわい)ばかり急いで欲しがりなさる。なぜ、今のうちにアッラーにお赦しを請いなさらぬ。そうすれば、お慈悲をかけて戴けるかも知れないに」と。 27-48「お前とお前の仲間のことを鳥占いして見たら凶と出たぞ」とみなが言う。 「凶と出た（その本当の源）はアッラーのおはからい。実はお前がたそうして試練にかけられているのです」と彼が答えた。 27-49さてこの邑(むら)に九人の人物があって、これがまた国中を股にかけて悪事をはたらき、善いことは一つもやらぬという人々。27-50この者ども互いにしめし合わせて言うことに、「さ、神かけて誓言しよう、『我ら誓って彼とその一家に夜討をかけます』と。あとで、彼の世話人が現われたら、『さあ、あの一家の殺されるところなぞ、我々は見ていない。これは本当だ』と言っておくこと」と。 27-51彼らも企みしたが、我らの方でも、彼らの知らぬうちにそっと企みしておいた。27-52見るがいい、彼らの企みがどんな情ない結果になったか。我らが彼らばかりか、あの民族そっくり叩き潰してしまったのだから。27-53あれに見えるのが彼らの住んでいた家。散々よからぬことした罰で、あのようにつぶれてしまった。これだけでも、もののわかる人間にとってはれっきとした神兆ではないか。27-54だが、信仰ふかく、懼神(くしん)の念(ねん)敦(あつ)い者だけは救ってやった。 ロトとソドムの住人 27-55それからルートのことだが、あれが自分の一族の者に向って、「お前たちよくもそのような破廉恥(はれんち)なまねがきたもの、なんでもよくわかっているくせに。27-56これ、女をよそにして、男に欲情を抱くとは何事だ。まったく、よくよくの無道者だ」と言った時のこと。 27-57が、これに答えて彼の一族の言った言葉は、「ルート一家をこの邑(まち)から叩き出してしまえ。なんだ、本当に清浄ぶる奴らだ」とただそれだけ。27-58そこで我らが彼と彼の家族を救い出してやった。彼の妻をのぞいて。彼女だけは居残り組に入るよう我らがはからった。27-59そうしておいて彼らの上に沛然(はいぜん)たる（石の）雨を降らせてやった。前々から警告受けておった人々だけに、降るとなったら大変な雨が降った。

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2013/11/24 オリジナル教会　（初代代表）笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会
　　　
聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書
新約聖書（１９５４年改訳）
旧約聖書（１９５５年改訳）