（３）シバの女王 （３）シバの女王
| シバの女王 27-29彼女が言うに、「のう、長老たち、 （女王）27-32更に語をついで、「のう、長老たち、これはどうしたものか、一つお前がた決めておくれでないか。お前がたの証言を得るまでは何事にも最後の断を下さないのが妾のしきたりゆえ」と。 （臣）27-33「我らは絶大な力をもち、烈々たる武勇をもっておりますけれど、大命を下すは貴女様のお役目。さ、よくお考えの上、いかようなりと御命じ下さりませ」と一同が答える。 （女王）27-34「王者というものは、 （王）27-36さて、（使いの者が）来ると、スライマーンは、「これ、お前がたこのわしに財宝を殖してやろうとの御志か。アッラーがわしに授けて下さったものは、お前がたの授かっておるものよりはるかにまさる。このような贈物をもって来て得々としておるとは何事じゃ。27-37とっとと持ち還れ。我ら抗うすべもない大軍をもって彼らに攻め寄せ、彼らを打ちのめし、惨憺たる有様にして（ 27-38そして言うよう、「これ近侍の者、お前たちのうち誰か、向うが降参して来る前に、彼女の玉座をわしのところへ持って来る者はおらぬか」と。 （臣１）27-39すると精霊団に属する一妖精、「貴方が御座から立ち上られる前に、私が取って参りましょう。それしきのこと私にはいとたやすい御用でございます」と申し出た。 （臣２）27-40すると、啓典の知識をそなえた者が申し出て、「私は、貴方の視線が戻って来ないうちに取って参りましょう」と言った。 （王）さてその（玉座）が御前にどっかと置かれると、「ああ、これこそ神様のお恵みじゃ。わしが心から有難く思うか、それともそ知らぬ顔するか、試そうとしておられるのだな。考えて見れば、有難く思う心は結局わが身のため。有難いともなんとも思わぬ者があっても、神様は平気。御心寛くおわします」と彼が言った。 27-41そして、更に言葉をつぎ、「この玉座をすっかり変形して彼女に見せるがよい。それでもわかるか、それともほかの人間なみで全然見分けもつかないか、一つ試して見ようぞ」と言う。 27-42そこで彼女が到着すると、「貴女の玉座はこんなでしたかな」と質問が出る。 （女王）「そうらしう思われます」と彼女が答える。 （王）「これしきの賢さならこちらはとっくの昔に授かっておる。その上、我らはすべてを神に奉げた信者だ。27-43惜しいことに、アッラーを拝まず、ほかのものを拝んだりしているので、もう一歩進むことおができなかったのだな。それで結局、本当の信仰がえられずにいるのだ。」 （王）27-44「さ、館の中におはいり下さい」と声がかかる。ふと眺めると、（館は）深々とたたえた淵かと見えて、彼女思わず裾をまくり上げ両脚をにゅっと露わしてしまった。「これは、全部水晶をはりつめた館なのじゃ」と彼が言う。 ---女王が全身を覆っているとすれば、これは非常にセクシーな印象を受けるし、王が圧倒的に有利。 （女王）27-45「主よ、今までは妾が悪うございました。これからは、スライマーンと一緒に、万有の主アッラーにすべてを奉げまする」と彼女が言った。 ---メルヘンのようなストーリーで、アラビヤの落ちがついている。 （列王紀上） 10-1シバの女王は主の名にかかわるソロモンの名声を聞いたので、難問をもってソロモンを試みようとたずねてきた。10-2彼女は多くの従者を連れ、香料と、たくさんの金と宝石とをらくだに負わせてエルサレムにきた。彼女はソロモンのもとにきて、その心にあることをことごとく彼に告げたが、10-3ソロモンはそのすべての問いに答えた。王が知らないで彼女に説明のできないことは一つもなかった。10-4シバの女王はソロモンのもろもろの知恵と、ソロモンが建てた宮殿、10-5その食卓の食物と、列座の家来たちと、その侍臣たちの伺候ぶり、彼らの服装と、彼の給仕たち、および彼が主の宮でささげる燔祭を見て、全く気を奪われてしまった。 10-6彼女は王に言った、「わたしが国であなたの事と、あなたの知恵について聞いたことは真実でありました。10-7しかしわたしがきて、目に見るまでは、その言葉を信じませんでしたが、今見るとその半分もわたしは知らされていなかったのです。あなたの知恵と繁栄はわたしが聞いたうわさにまさっています。10-8あなたの奥方たちはさいわいです。常にあなたの前に立って、あなたの知恵を聞く家来たちはさいわいです。 10-9あなたの神、主はほむべきかな。主はあなたを喜び、あなたをイスラエルの位にのぼらせられました。主は永久にイスラエルを愛せられるゆえ、あなたを王として公道と正義とを行わせられるのです」。10-10そして彼女は金 百二十タラントおよび多くの香料と宝石とを王に贈った。シバの女王がソロモン王に贈ったような多くの香料は再びこなかった。 ---この聖書の物語は大人の文章である。アラブの戦士に、このようなものを読み聞かせても、あくびをしてしまうだけであろう。おとぎ話とか、ディズニーのアトラクション風にアレンジしないと・・・受けない。 |
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