（３）アブラヒーム （３）アブラヒーム
| 26-69それからイブラーヒームの話しをみんなに誦んでやるがよい。 ---イブラヒームはアブラハムのことらしいが、聖書に書いてあるアブラハムとは全く違う。有名人の名前だけを 26-70あれが父親とその一族の人々に向って、「貴方がた一体何を拝んでいらっしゃるんです」と言った時のこと。 26-71「わしらは偶像神がたを拝んでおるのじゃ。こればかりはどんなことがあってもやめないぞ」と一同が言う。 26-72「貴方がたの祈る言葉があれらに聞えるとでもいうのですか。26-73良いことであれ悪いことであれ、貴方がたに何かしてくれるというのですか。」 26-74「そうではないが、ただ我らの御先祖様もみんなこうしていなすったのだからな。」 26-75「ま、考えてみましたか、これまで崇めて来られたものを、26-76ご自分も、それから遠い昔のご先祖がたも。26-77あのようなものは、どれもみな私の仇敵です。（私の神は）ただ独り、万有の主、26-78私を創造して、御自ら私を導いて下さるお方。26-79私に食物を授け、飲水を授けて下さるお方。26-80病気になれば癒して下さるお方。26-81私を死に至らせ、また生き返らせて下さるお方。26-82お裁きの日に、わが罪を赦して下さるよう、ひたすらに私の乞い願うお方。 ---問答がどこかに行ってしまって、没我の祈りになる。 祈り 26-83主よ、私に叡智を授け給え。私を義しき人々の列に加え給え。26-84末の世のまた末まで、わがために真実の名声を備え給え。26-85私を至福の園を継ぐ者の一人となし給え。26-86わが父を赦し給え、まことに迷える人間ではありますけれども。 26-87人々が喚び起される日、どうか私を貶めないで下さりませ。26-88財産も息子も一切役に立たぬその日、26-89ただ汚れなき心をもってアッラーの御前にまかり出る者だけが（救われる日）。26-90敬虔な信者の目の前に天国がぐっと迫って来る。 26-91邪曲なやからには地獄がむき出しに見せつけられる。26-92そして、「一体どこへ行ってしまったのか、お前たちが崇めておったものは。26-93アッラーをよそにいして（拝んでおったものは）。お前たちを助けてくれるかな。だいいち、あれらはわれとわが身が救えるのか」とお声がかかる。 26-94そしてみんなそのどん底めがけて突き落されてしまう、彼らも、邪曲なやからも、26-95それからイブリースの軍勢も、全部一緒に。 26-96さあ、そこでお互いに口論が始まる。26-97「残念、これはたしかにわしらの大 26-103これこそれっきとした神兆ではないか。それなのに、大抵の者は信じようともせぬ。26-104それにしても、神様は実にお偉い、慈悲ぶかいお方。 ---甦りのことを強調するのは、人は女性の胎から生まれる、という事実を覆い隠そうするものである。人が、母親に愛を抱くのは、戦闘行為には不向きである。女性や母親は、息子が死ぬかもしれない戦争を好まない。そのような愛は、アッラーと一体化したイスラムにとっては邪魔である。アッラーの辞書には「愛」という言葉がない。 新約聖書にも再臨が強調される箇所があるが、聖母マリヤの受胎や愛を帳消しにしたい一派のしわざである。再臨や甦りは、作り話である。新約聖書の根幹は、聖母マリヤとイエス・キリストの証言である。証言は、自分の見た事実を語ることである。その歴史的事実を文書にしたのは、テオピロの信仰と、忠実な僕にして主にありて友となったルカであった。 （2013/10/29記） |
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