（２）モーセ２／２ （２）モーセ２／２
| （パロ）26-22フィルアウンが「して、その万有の主とかいうのは何者だ」と尋ねた。 26-23「天と地と、その間にある一切のものを司り給うお方です。もし貴方がたに信仰というものがおありならば。」 （パロ）26-24側近の者に、「これ、お前たち、聞いたか」と言う。 26-25「貴方がたの神様であるばかりか、遠い貴方がたの御先祖の神様でもあるのですぞ。」 （パロ）26-26「おい、お前たちのところへやって来たこの使徒は、これはたしかに物憑きじゃ。」 26-27「東と西と、その間にある一切を司り給うお方ですぞ。もっとも貴方がたにはおわかりになるまいが。」 （パロ）26-28「このわし以外の者を神と崇めるなら、お前も牢屋にぶちこんでくれる。」 26-29「まぎれもない（証拠）をお見せしてもですか。」 （パロ）26-30「よし、もし本当ならこれへ出して見よ。」 26-31そこで手にした杖をはっしと投げれば、驚くべし、まぎれもない蛇となる。26-32また、手を引き出して見ると、驚くべし、誰が見ても真白だ。 ---らい病 （パロ）26-33そこで（フィルアウンが）側近の長老たちに言うことに、「いやこれは恐ろしく腕のたつ妖術師じゃ。26-34その妖術をもって汝らを国から追い出そうと企んでおるのにちがいない。さ、汝ら、どうしたらよいと考えるか、言うて見い」と。26-35「彼とその兄とをこのままに留めおいて、その間に 26-42ムーサー彼らに向って、「さあ、お前たちの方からなんでも投げたいものを投げて見よ」と言う、26-43言葉に従って彼ら手に手に縄や杖を投げ、「フィルアウンの （パロ）26-48「や、汝ら、わしの許しもえぬうちにさっさと彼に心をまかせてしまったな。どうせあれが汝らの先生で、もとはと言えば汝らの妖術も彼から教わったものであろう。よし、思い知らしてくれるぞ。26-49これ、よいか手と足をたがいちがいに切り落した上、みな一緒に磔にしてやる」と（フィルアウン）が言った。 26-50「平気です」と一同が言う、「主のみもとに還れるのですから。26-51ただ願うところは、我らが誰よりも先に信者になった功にめでて、主に今までの数々の罪を赦して戴きたいということだけです。」 26-52かくて我らムーサーに啓示を下して、「わが僕らを連れ、夜の闇に乗じて出発せよ。必ず追手がかかるぞ」と告げた。 ---過越は満月でなければならない。満月の砂漠を人々は行進したのである。その満月を遡って、最も細い三日月の日が「出エジプト」したヘブル人の正月元日である。「過越の日」は、子羊の焼肉料理でスタミナをつけた。幾日も砂漠を行進するので、その体力をつけるためである。「最後の晩餐」をイエスは「過越の食事」と言われているので、それは焼肉の食事である。ダビンチの「最後の晩餐」のようなパンと飲物だけの粗食ではない。福音書の引用は往々にしてイエスの貧しさが強調されるが、聖母マリヤとイエスは本当に貧しかったであろうか。エホバ信仰の中心であった彼らには、多すぎもせず、乏しくもなく、必要な物は常に備えられていたと私は確信する。 （出エジプト記） 12-1主はエジプトの国で、モーセとアロンに告げて言われた、12-2「この月をあなたがたの初めの月とし、これを年の正月としなさい。12-3あなたがたはイスラエルの全会衆に言いなさい、『この月の十日におのおの、その父の家ごとに子羊を取らなければならない。すなわち、一家族に子羊一頭を取らなければならない。12-4もし家族が少なくて一頭の子羊を食べきれないときは、家のすぐ隣の人と共に、人数に従って一頭を取り、おのおの食べるところに応じて、子羊を見計らわなければならない。12-5子羊は傷のないもので、一歳の雄でなければならない。羊またはやぎのうちから、これを取らなければならない。12-6そしてこの月の十四日まで、これを守って置き、イスラエルの会衆はみな、夕暮れにこれをほふり、12-7その血を取り、子羊を食する家の入口の二つの柱と、かもいにそれを塗らなければならない。12-8そしてその夜、その肉を火に焼いて食べ、種入れぬパンと苦菜（にがな）を添えて食べなければならない。12-9生でも、水で煮ても、食べてはならない。火に焼いて、その頭と足と内臓と共に食べなければならない。12-10朝までそれを残しておいてはならない。朝まで残るものは火で焼きつくさねばならない。12-11あなたがたは、こうして、それを食べなければならない。すなわち腰を引きからげ、足にくつをはき、手につえを取って、急いでそれを食べなければならない。これは主の過越である。 26-53それを知ったフィルアウンはただちに邑々に召集官を飛ばす。 （パロ）26-54「彼らはほんの一つまみほどの少人数のくせに、26-55よくもこのような小癪なまねをしおったな。26-56だが、こちらは用意おさおさ怠りない大軍じゃ。」 26-57しかし結局は、彼らも我らのために果樹園や泉水から追い出され、26-58金銀財宝も地位も身分もなくしてしまった。26-59我らがそれをそっくりイスラエルの子らに譲ってやってしまったから。 26-60さて、彼らは夜明けとともに追って来た。26-61いよいよ双方、互いに相手の姿が見えるまでになった時、ムーサーの率いる人々は「やれ、とうとう追いつかれてしまったか」と言い出す。26-62「大丈夫、大丈夫」と彼が言う、「わしには神様がついていて下さるからな。きっとわしの手を引いて下さろう」と。 26-63その時、我らムーサーに啓示を下し、「お前の杖で海を打て」と命じた。果して海は真っ二つに割れ、割れた二つはあたかも峨々たる山嶽のよう。26-64そこへ向うのお者どもをおびき込んでおき、26-65ムーサーとその一味だけは一人のこらず救ってやり、26-66その他は全部溺死させた。 26-67これこそれっきとした神兆ではないか。それなのに、大抵の者は信じようともせぬ。26-68それにしても、汝の神様は実にお偉い、慈悲ぶかいお方。 |
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