（３）聖母子 （３）聖母子
| 聖母子 23-52次にマルヤムの子とその母親とを神兆となし、二人の安全のために隠れ場として平地と泉水のある丘を与えた。 この文だけでは意味不明である。聖母子のモザイク画をモルタルで塗って、その破壊をまぬがれさせた、とでも言うなら話は分かる。 |
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| ２０世紀に入り、モルタル塗りの壁から姿を現したイコン（トルコ） |
| 23-53「これ、使徒たち、（ここにある）美味いもの、遠慮なく食うがよい。 23-54それから、これこのお前たちの宗団だが、これはただ一つの宗団。そしてわしがお前らの主。わしを畏れかしこめよ。」23-55それなのに、彼ら仲間割れを起してばらばらになり、宗派ごとにそれぞれ自分のが一番いいと思いこんでいる。23-56ま、当分のあいだ、あのまま迷いの深みに放っておくがよい。 23-57我らが財産や息子（を与えて）彼らに威勢をつけてやるのを、23-58何かこちらで 23-59己が主を懼れて身を慎む者、23-60主のお 23-64我らは誰にも能力以上の重荷を負わせはせぬ。しかも我らの手元には、真実を語る帳簿があるから、決して不当な報いを受けることはない。23-65いや、いや、彼らの心は迷いの深みに沈んでいてこのことがわからない。だから、いやが上にも（悪い）ことばかりして止むことがない。 23-66そしてついに我らが、中でも裕福な者どもを取りおさえて罰しようものなら、今度は、大声あげてわめき立てる。23-67「ええ、今となってそうわめくことはない。誰も我らにさからってまでお前たちなど助けてくれはせぬ。23-68以前、わしの神兆を誦んで聞かされたとき、お前たちはくるっとうしろを向いて知らん顔した。23-69さもばかにし切った態度で、わけもない夜話しの種にした。」 23-70一体彼らお言葉をよく反省して見たことがないのか。それとも（ああやって平気でいるのは何か自分の遠い昔の御先祖にも起ったためしのないような事態が彼らにだけは起ったとでもいうのか。23-71己が使徒をそれとわからず、それでああしてはねつけるのか。23-72それで「あれは物憑だ」などと言っているのか。いや、いや、あれは真理を持って来たのだが、大抵の者は真理を毛嫌いする。 23-73かりに真理の方が彼らの思惑通りに動きでもしたら、天も地も、そこに在るものも、全部台無しになってしまったことであろう。いや、いや、我らは彼らにふさわしい、お諭を授けたのだが、彼らの方ではお諭などいらないという。 23-74それとも、汝が彼らに貢物を出せとでも言うのか。（そのようなことはあり得ない）、主の出して下さる貢物の方がどれほどよいか知れないのだから。何しろこれほど結構なものを下さる方はほかにない。23-75いや、たしかに汝は彼らを正しい道に誘っておる。 23-76だが、来世というものを信じられない者どもは、どうしても道からはずれてしまう。23-77これで我らが彼らに慈悲心起して、現に蒙っている禍を取り除いてやったりすれば、きっとどこまでも図に乗って迷い続けて行くに違いない。23-78だから、こうして罰を下してやったのだが、一向に参ったでもなければ降参もせぬ。23-79が、そのうち恐ろしい罰の扉をさっと開け放ってやったら、さすがの彼らも今度はあわてふためくことであろう。 23-80お前たちに耳や眼や心を作って下さったのもあのお方。それなのに一向有難いとも思わないのか。23-81お前たちの種を地上に播いて下さったのもあのお方。お前たち、いずれはまたお傍に召される身なのだぞ。23-82生を与え、死を与えるのもあのお方。夜と昼の交替を司り給うのもあのお方。お前たちこれがわからないのか。 23-83ところが、彼らは、遠い昔の連中とそっくり同じことを言う。23-84「おい、それでは、わしらが死んで、塵と骨になってしまってから、また喚び起されるっていうのか。23-85以前にもわしらや先代がそのようなこと言ってきかす者がいた。どうせ、みな、たわいもない昔々の物語りさ」と。 23-86言ってやるがよい、「大地とそこに在るものを統べ治め給うものは一体誰だ。え、お前たち知っているなら（答えて見よ）。」 23-87彼ら、きっと「アッラーだ」と答えるであろう。そしたら言ってやるがよい、「それでもまだ気がつかないのか」と。23-88言ってやるがよい、「七つの天を司り、偉大な玉座に坐し給うお方は誰だ。」 23-89彼らも、きっと「アッラーだ」と答えるであろう。そしたら言ってやるがよい、「それでも畏れかしこまないか」と。23-90言ってやるがよい、「ありとあらゆるものの主権を掌握し、御自らは（すべてを）保護し給うが、他の（何者もその御怒りから）誰にも保護してもらえぬお方は誰だ。え、お前たち知っているなら。」 23-91彼らも、きっと「アッラーだ」と答えるであろう。そしたら言ってやるがよい、「それなら、なぜ |
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