（２）モーセの （２）モーセの
| モーセとその兄アロン 20-26「主よ、私の胸を拡げ給え」と彼が言う、20-27「私のためにこの仕事を円滑ならしめ給え。20-28わが舌の結ばれを解いて、20-29わが言葉を人々のわかるようになし給え。20-30わが家族の一人を私の助手となし給え、20-31つまり兄のハールーンを、でございます。20-32彼をわが加勢となし、20-33この仕事に参加せしめ給え。20-34われら（二人して）大いに汝の讃美をうたい、汝の御名を大いに唱えましょうほどに。20-35まこと、われらの 20-36すると仰せがあって、「よし、汝の願いはかなえられたぞよ、これ、ムーサー。20-37汝には以前にも一度特別の恵みをかけたことがあった。20-38汝の母に、例の啓示を与えた時のこと。20-39『この子を箱舟に入れ、大河の中に投げこむがよい。河がひとりでにこの子を岸に打ち上げて、わしの モーセの兄ミリヤム 20-41さて、汝の姉さんが方々歩き廻った末、『この子の世話する女を教えてあげようか』と言ったときのこと。ああして我らは汝を母のところへ返してやり、それで母もほっと一安心、悲しみも消えたのであった。そのうち、汝は人殺しを犯したが、あの時も我らが汝を暗い気持から救い出してやった。とにかく我らはいろいろと汝を試練にかけた。 ---モーセはパロの娘の子として育てられたのだが、その女性は突如未亡人になったか何かであろう。重要な事は、モーセがエジプトの王族としてエジプトの知識と帝王学を身につける機会に恵まれたことである。彼が奴隷状態のヘブル人をエジプトから脱出させるのは、高齢に達してからであるが、その烏合の衆をまとめあげていった手腕は、彼の育ちによるのである。その知識や体験が、レビ 20-42汝は何年間もマドヤン人のもとに住み、それから、こうしてここへやって来た。これ、みな天命のいたすところであるぞ、これ、ムーサー。20-43わしは汝に目をかけて特に選び出した。20-44さ、兄と一緒に、わしの （出エジプト記） 2-15パロはこの事を聞いて、モーセを殺そうとした。しかし、モーセはパロの前をのがれて、ミデヤンの地に行き、井戸のかたわらに座していた。2-16さて、ミデヤンの祭司に七人の娘があった。彼女たちはきて水をくみ、水槽にみたして父の羊の群れに飲ませようとしたが、2-17羊飼いたちがきて彼女らを追い払ったので、モーセは立ち上がって彼女たちを助け、その羊の群れに水を飲ませた。2-18彼女たちが父リウエルのところに帰った時、父は言った、「きょうは、どうして、こんなに早く帰ってきたのか」。2-19彼女たちは言った、「ひとりのエジプトびとが、わたしたちを羊飼いたちの手から助け出し、そのうえ、水をたくさんくんで、羊の群れに飲ませてくれたのです」。 20-47「主よ、私どもは恐ろしうございます、何かひどいことをされはしないか、横暴なまねをされはしないかと思いまして」と二人が言えば、20-48「二人とも怖れることはない」との仰せ、「このわしが汝らにつき添って、すっかり聞いたり見たりしておる。20-49だから、二人してあれのところへ行き、こう言うがよい、『我らは貴方の主から遣わされて参ったもの。どうぞ我らにイスラエルの子らを連れ出させて下さりませ。どうぞあの者どもを 20-51「で、お前ら両人の主と申すのは誰のことか、これ、ムーサー」と言う。20-52「我らの主とは、一切のものにそれぞれ本来の姿を与え、その上で正しい道に導いて下さったお方にござります」と答える。20-53「ならば、先の世の人々はどうなっておるのかと言う。20-54「そういうことがらについての知識は神様のお手元に、つまり帳簿にすっかり（記録されて）おりまする。神様が道を間違ったり、もの忘れなさったりすることはありませぬ。 20-55かしこくも、貴方がたのために大地を 20-57我らそこから汝らを創り出した。いずれまたそこへ還らせ、そしてまたまた、そこから引き出すであろう。」20-58こうして我らはありとあらゆる神兆を彼に見せたけれど、彼はあくまで嘘呼ばわりして、はねつけてしまった。 ---意味不明の文節が挿入されているのを怪しんだり、連続した聖書物語を期待してはならない。ストーリーではなく、アラビヤ語に親和する読誦としての文章の断片に意味がある。旧約聖書は知恵の書であり、若者たちが読めば賢くなる。しかし、コーランを読んでも、賢くはならない。コーランは、そもそもが、知恵の書ではないからである。 |
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