１８（２）主の経典 １８（２）主の経典
| 18-26主の啓典が啓示されるままに汝は唱えればよい。主の御言葉を変えることのできる者はない。また主のほかには本当の避難所は見つかりはせぬ。18-27朝な夕な、主の御名を呼んでその御顔を拝そうとつとめている人々にならって、汝もしっかりと心をひきしめておらねばいけない。はかない現世の華美にひかれて、あの人たちから目をそらすようなことがあってはならない。 我らのはからいで、ついうかうかと我らを念ずることを忘れ、自分の欲情ばかり 18-28言ってやるがよい、「真理は主の下し給うところ。信じたい者は信じ、信じたくない者は信じないがよかろう」と。いいか、不義なす者どもには我らが火をしつらえておいた。炎々たる火の天幕にすっぽり包まれて、助けを求めて喚び叫べばどろどろに溶かした銅さながらの水をあびせられ、かえって顔が大火傷する。まことに、恐ろしい飲物もあったもの。もの凄い休み処もあったもの。 18-29だが勿論、信仰に入って義しい行いにいそしむ人たちだけは・・・・そう、善行にはげむ人の褒美は決して我らも忘れはせぬ。18-30そういう人たちがアドンの楽園に行けば、足下には 18-31さあみなに一つ譬え話しをしてやるがよい。二人の男があった。中の一人には我ら二つの葡萄園を授け、そのまわりに 18-35話し相手をしていた方の人が言うことに、「君を土くれから創り出し、一滴の精液から創り出して、人間の形に仕上げて下さったお方にむかってそのような恩知らずの態度を取っていいのか。18-36まあいい、わしだけは・・・・そうだ、あのお方こそアッラー、わが主におわす。わしは自分の主に、ほかのものをならべたりしない。18-37どうして、葡萄園に入った時、『（すべては）アッラーの御心のまま。（本当の）力はただアッラーだけのもの』と言わなかったか。勿論君から見れば、わしなぞ財産にせよ子供にせよ君にかないっこない。18-38しかし、もしかしたら神様は僕に君の葡萄園よりもっといいものを授けて下さるかも知れない。そして（君の葡萄園）には天から雷を落して、あっという間につるつるの荒野にしておしまいになるかも知れない。18-39そうでなければ、突然そこ（を流れていた）水が地中に没して、いくら探しても影も形もない、ということになるかも知れない」と。 18-40果たしてその果実はあますところなくやられてしまった。葡萄園もろとも 18-43今度はみなに現世の生命を譬えで説いてやるがよい。たとえば我らが天から降らせる水のようなもの。地上の草木はそれと混じて（青々と茂る）、と思うまにやがてかさかさになって吹く風に飛び散って行く。まことにアッラーはどのようなことでも自由自在に成し給う。18-44財産や息子たちは現世の飾り。だが永久に残る義しい行いの方が、神様の御もとでは、御褒美から言っても、希望から言っても遥かにまさる。18-45我ら山々をずり動かすと、みるみる大地が露わになり、人々すべて我らに召喚される日、我らはただの一人たりとも残しはせぬ。18-46そして、みなきちんと列んで汝の主の前に引き出される。「おお、汝ら、我らが最初創ったままの姿でやって来たな。これ、我らが汝らと会見することなど絶対にあるはずがないと言い張っていたのはどうした。」 18-47そこで帳簿が持ち出される。と、さあ、罪を犯した者どもはどのようなことが書かれているかと真青になる。そして「ああ、情ないことになった。これは一体なんとした帳簿だ、なにもかも細大洩らさず教え立てるとは」と言う。自分のしたことが全部そのままに出ている。神様は誰一人不当な扱いはなさりはせぬ。 |
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