１６（５）アッラーの契約 １６（５）アッラーの契約
| 16-92まこと、アッラーは、正義と善行とを命じ、近親に惜しみなく与えることを命じ、全てけがらわしいこと、いとうべきこと、傲漫な言行などを禁じ給う。かくお前たちを誡め給うのも、ただなんとかしてお前たちを目ざめさせようとの思召しから出たこと。 16-93アッラーの契約を結んだからには、必ずこれを履行せよ。（何事によらず）一度立てた誓いは破ってはならぬ、特にアッラーに保証をお願い申した場合には。よいか、アッラーはお前たちのすることをことごとく知り給う。16-94せっかく一旦固く縒った糸を解きほぐして、またばらばらの繊糸に戻してしまう女の真似をして、誓約を騙しの種に使うようなことをしてはならぬ、いかに一方の集団が他方より優勢だからといっても。これはただアッラーがお前たちを試そうとしておられるだけなのだ。いまに、復活の日、お前たちが今そうやってああだこうだと口論している問題について、きっと一切をはっきりさせ給うであろう。 16-95アッラーさえその気になり給えば、お前たち全部を一個の宗派にしてしまうこともおできになったはず。だが（実際は）御心のままに或る者は迷いの道に、また御心のままに或る者は正しい道に引き入れ給う。（審判の日には）お前たち必ずみな（現世で）していたことで 16-97アッラーの契約を売りとばして安物を買いこんだりしてはならぬ。アッラーのお手元にあるものこそ、お前たちにとって掛け替えのないもの。もしお前たちに（ものの道理）がわかりさえしたら。16-98お前たちの手元にあるものはみんないつかはなくなってしまう。アッラーのお手元にあるものは永久に残る。よく辛抱する人々には、その行いの最善のところを見て我らがきっと褒美をとらせよう。16-99男でも女でも、義しいことを行い、しかも信仰ぶかい者には、我らが必ず良い障害を送らせよう。そして必ず、その行いの最善のところを見て褒美をとらせよう。 16-100クルアーンを読誦する時は、アッラーにお縋り申して、憎んでもあまりあるシャイターンの障りをふせいで戴くがよい。16-101信仰して、主を信頼し切っている人々にたいしては、あれもなんの権能もふるうことはできぬ。16-102あれが自由にできるのは、すすんであれを伴侶とし、（アッラーの）ほかに多くの（邪神を）信仰するような者どもだけ。16-103我らが或る文句をやめて他の文句に替えるようなことがあると−−−−アッラーは勿論（全部）意識して啓示しておられる−−−−彼らは早速、「どう見てもお前が自分で 16-104言ってやるがよい、「これは主の御もとから、聖霊が真実をもって下し給うところ。信仰ぶかい人々の（信仰を）固め、かつはまた敬虔な人々への導きとも喜びの音信ともしようとて（下し給うもの）」と。16-105我らは知っておる、彼らが、「なあに、普通の人間が彼に教えているだけさ」などと噂しておることを。だいいち、彼らが意地悪くほのめかしているその男の言葉は |
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