１６（２）アッラー全般 １６（２）アッラー全般
| 16-18アッラーのお恵みを数えて見るがよい、到底数えきれるものではない。まことに、アッラーはおやさしい、慈悲ぶかいお方。16-19それにアッラーは、お前たちがそっと隠していることでも、外にさらけ出していることでも、ことごとく知りたまう。 16-20だいいち、みながアッラーをさし措いてさかんに祈っている（邪神ども）など、何一つ創造などできはせぬ。それどころかもともと自分たちが創造されたものではないか。16-21生命をもたぬ死物だから、16-22自分が呼び起される時ですら、なにも感じはせぬ。16-23お前たちの神といえばひとり唯一なる神あるのみ。 来世を信じようとせぬ者どもは、心がなんとしても嫌だといってきかぬ。まことに思い上った者どもだ。16-24間違いなし、アッラーは彼らがそっと隠していることでも、外にさらけ出していることでも、全部御存知。16-25思い上った人間を好み給うことはない。 16-26彼らに、「神様はどんなものをお下しになった」と訊ねると、「どうせ昔々のお伽話ばかり」などと言う。16-27復活の日が来たら、自分の荷物を残らず背負わされた上に、自分たちにだまされてそれと知らずに邪道に入った人々の荷物の一部まで背負いこむがいい。まことにひどい荷物を背負いこむもの。 16-28彼らの以前にも、いろいろと悪だくみした者があったが、アッラーが彼らの建物の土台に一撃加え給えば、たちまち屋根が頭の上に崩れ落ちて、思わぬところから天罰を蒙った。16-29そればかりか、いまに復活の日が来たら、彼らに赤恥かかせ給うぞ、「これ、お前たちの仲間割れのもとになったわしの同輩とやらはどこへいった」と仰しゃって。 富裕層 （神から特別の）知識を戴いていた人々は（それを見て）言うだろう、「今日という今日は、罰当りども、恥辱と禍いを蒙った。16-30われとわが身に害しているところを天使がたに召されてしまったとは」と。（さすがの）彼らもすっかりおとなしくなって、「わしら、別になにも悪いことなどしておりませんでしたに」と言えば、「そうは言わせぬぞ、お前たちがどんなことして来たかアッラーはすっかり御存知。16-31さあ、ジャハンナムの門から中へ入って、そこに末永く住むがよい。」まことに（現世で）散々えらそうにしていた人々の（末の）宿はひどいもの。 ---現政権転覆の肯定 広告文 16-32敬虔な人たちも「神様はどんなものを下し給うたか」と訊かれるが、こういう人たちは「結構なものを」とお答えする。現世でよいことをする者は、よいものを戴く。だが、来世の住居のほうがさらによい。まことに、敬虔な人たちの（末の）住居は立派なもの。16-33それはアドンの楽園で、入ると 16-35あの者どもは、天使たちをここへ呼んで来いとか、お前の神様の御言を起して見せろとか言ってきかないのか。昔も同じような振舞をして（滅ぼされてしまった）人々があった。アッラーは決してそういう人々に不当な仕打ちをし給うわけではない。あれはまったく自業自得であった。16-36自分でした悪事の数々がみなわが身に舞いもどって来て、（現世で）散々ばかにしていたものにぎっしり取巻かれてしまったのだ。 16-37多神教徒どもの言い分は、「もし本当に（一神教ということが）アッラーの御心であったなら、わしらも（アッラー）よりほかのものは一切拝まなかったに違いない、わしらにしても、またご先祖にしても。それからまた、（アッラー）を無視して何か禁忌をつくったりなどしなかったに違いない」と。昔の人々もよくこのようにしたものだった。 だが、使徒というものは、ただまぎれもない御神託を人間に伝えるだけがその役目。16-38今までにも我らは各民族ごとに一人ずつ使徒を遣わして、「アッラーにいお仕え申せ。邪神を避けよ」と（伝えさせた）ものだが、あるものはアッラーに手引きして戴くことができたけれど、はじめからもうどうしても迷妄に行くよりほかはない者もあった。地上を歩き廻って眺めてみるがよい、あの（神託を）嘘呼ばわりしていた者どもの最後がどんなことになったかということを。 マホメットに 16-39汝がどれほどあの者どもを正しい道に導いてやりたいとやきもきしたところで、御自分で迷わせ給うた人間をアッラーが導いておやりなさるはずがない。あの者どもなど助けてやる者はありはせぬ。16-40彼ら、アッラーにかけて真面目に誓言した、アッラーが死んだ人間を復活させることなどあるはずがない、と、とんでもない、これこそ絶対に破ることのできないお約束だ。 ただ大抵の人間はそれを知らない。16-41それも結局は、彼らがああだこうだと言い争いしている点を（最後になって一挙に）明らかにし、罰当りどもに自分たちこそ嘘つきだったと思い知らせてやるための（おはからい）であるぞ。16-42我ら何事かを欲するときは、ただ一言、これに「在れ」と言いさえすれば、忽ちそのとおりになる。 |
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