１５（２） １５（２）
| 優れた戦士 15-24お前たちの中で率先して働く者は我らにわかっている。またぐずぐず怠ける者も我らにわかっている。15-25あの者どもを（審判の日に）全部召喚なさるのは汝の神様の御仕事。まことに知力すぐれ、全てをみそなわし給う。 跪拝の起源 15-26我ら、人間を造るには、陶土、すなわち黒泥を形どったものを用いたが、15-27妖霊どもは、それより以前に、燃えさかる炎で造った。15-28さて、汝の主がなみ居る天使たちに向って、「よいか、わしはこれから、陶土、すなわち黒泥を形どったものを用いて人間を造ろうと思う。15-29わしが彼の形を作って、これにわしの息を吹き入れたなら、汝らひれ伏して跪拝せよ」と仰せられた時のこと。 サタンの起源 15-30天使たちは残らず一度にひれ伏したのに、15-31イブリースだけはどうしてもみなと一緒に額突こうとしなかった。15-32「これイブリース、一体どうしたというのじゃ、なぜみんなと一緒に額突かないのか」と仰しゃると、15-33「黒泥をこね上げて造り給うた人間など、私は絶対に拝んだりいたしません」と言う。15-34「ではここから出て行け。まことに呪うべき者よ。汝は。15-35よいか、（最後の）審判のその日まで、汝は呪いを負うて行くのじゃ」と仰しゃる。 ---人がいなければ、騙す相手がいないので、サタンの存在意味はない。 15-36「主よ、では、（人間ども）が喚び起されるその日まで御猶予お願いします」と言う。15-37「よし、それではお前にも猶予を与えてやろう、15-38定めの時限のその日まで」と仰しゃる。15-39「主よ、貴方のおかげで大変な迷いの道に踏み込んでしまったお返しに、必ず地上の連中を騙かして、一人のこらず迷いの道に誘いこんでやりましょう。15-40もっとも、人々の中で特に熱心な貴方の僕だけはどうにもなりませぬが」と言う。 ---「地上の連中」とは、現世の人々のこと。 15-41「これはわしが自ら守らねばならぬ真直ぐな道である。15-42わしの僕にたいしては、汝などになんの権利もありはせぬ。汝の自由にできるのは、向うから好んで汝の後について行くような性根の曲った者ばかり。15-43そのような者どもは、いまに必ず、ジャハンナムの中に叩き込んでやる。15-44そこには七つの門があって、その一つ一つにそれぞれ彼らの一部を割り当ててやる」との仰せ。 15-45だが、敬神のこころ敦い人々だけは、楽園や泉水のあるところに（入れて戴く）。15-46「さあ、心やすらかに、安心してお入り。」15-47彼らの胸の中にある怨みつらみは全部あらかじめ取り除いておいてやるから、みなお互いに兄弟のようになって、ふんわりした褥の上に向き合っている。15-48そこでは、もはや疲れるということもない、追い払われる心配もない。 |
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