１５（３）ソドムの破壊 １５（３）ソドムの破壊
| 15-49さ、わしの僕らに告げてやるがよい、このわしはなんでもよく赦す、慈悲ぶかい神だということを。15-50しかしまた、わしの罰は、まことに痛い苦しい罰だということも。 アブラハムとみ使いたち 15-51それから、イブラーヒームのお客のことも話してやるがよい。15-52一行が彼のところを訪れて来た時のことを。「平安あれ」と彼らが言うと、彼は「わしらは貴方がたが怖い」と言った。15-53すると彼らは「何も怖がることはない。我らはお前に嬉しい知らせを持って来た。（お前に）人なみすぐれて利発な男の子ができるぞ」と言う。 （創世記） 18-1主はマムレのテレビンの木のかたわらでアブラハムに現れられた。それは昼の暑いころで、彼は天幕の入口にすわっていたが、18-2目を上げて見ると、三人の人が彼に向かって立っていた。彼はこれを見て、天幕の入口から走って行って彼らを迎え、地に身をかがめて18-3言った、「わが主よ、もしわたしがあなたの前に恵みを得ているなら、どうぞしもべを通り過ごさないでください。 老夫婦の実 15-54「わしはこれこの通り老齢に来ておりますのに、貴方がたわしに（そのような）嬉しがらせを仰しゃるのか。こともあろうに、これはまあなんたることを言ってこのわしを嬉しがらせなさる」と彼が言う。15-55すると彼らが言うことに、「我らがお前に告げる嬉しい知らせは本当のことじゃ。だから、決してほかの人のように望みを棄ててはならぬぞ」と。 （創世記） 18-9彼らはアブラハムに言った、「あなたの妻サラはどこにおられますか」。彼は言った、「天幕の中です」。18-10そのひとりが言った、「来年の春、わたしはかならずあなたの所に帰ってきましょう。その時、あなたの妻サラには男の子が生まれているでしょう」。サラはうしろの方の天幕の入口で聞いていた。18-11さてアブラハムとサラとは年がすすみ、老人となり、サラは女の月のものが、すでに止まっていた。18-12それでサラは心の中で笑って言った、「わたしは衰え、主人もまた老人であるのに、わたしに楽しみなどありえようか」。 み使いの行き先（ロトの住む町） 15-56「主のお恵みを諦めるのは道ふみはずした人間だけのすることでございます」と彼は答え、15-57更に語をついで、「ところで貴方がたはどんな用事で派遣されなさったのでございますか」と訪ねれば、15-58彼らは、「我らは罪ぶかい民のところに遣わされて行くところじゃ。15-59と言ってもルートの一家だけは別で、あの一家の者は全部救ってやるけれども。15-60しかし彼の妻だけは別だ。彼女は後に居残る連中の仲間になるよう我らが取りはからっておいたから」と言った。 ソドムの町 15-61さて、こうして、その遣わされた人々がルートの一家のところへやって来た時、15-62彼は、「どうも貴方がたは見なれぬお方じゃな」と言う。15-63すると彼らは、「とんでもない、我らはあの者どもが疑っているものを持って来たものじゃ。15-64またお前には真理を持って来た。我らの言うことに嘘いつわりはない。15-65さ、お前の一家を連れて、夜の明けぬ間に出発するがよい。お前はみんなの一番うしろからついて行け。一人たりとも後ろを振り向かせてはならんぞ。命ぜられる通りのところへまっすぐ進んで行くのじゃ」と言った。 （創世記） 18-32アブラハムは言った、「わが主よ、どうかお怒りにならぬよう。わたしはいま一度申します、もしそこに十人いたら」。主は言われた、「わたしはその十人のために滅ぼさないであろう」。8-33主はアブラハムと語り終り、去って行かれた。アブラハムは自分の所に帰った。19-1そのふたりのみ使は夕暮れにソドムに着いた。そのときロトはソドムの門にすわっていた。 男色の町 15-66かくて我らは彼にたいしてその事の最後の断を告げたのであった、すなわち、夜明けと共にこの（罪深い）人々は一人残らず根絶やしにされるであろう、ということを。15-67ところで、その都の人々は、大喜びでやって来た。15-68「この方たちはわしの客人じゃ。わしに恥をかかせないでくれ。15-69アッラーを懼れかしこみ、わしに赤面させないでくれ」と彼が言うと、15-70一同は、「おい、一切邪魔だてしてはいけないとあれほど言っておいたではないか」と言う。15-71「さ、ここにわしの娘たちがおる、お前らがどうしてもしたいと言うなら」とまで彼は申し出た。15-72まことに、あの者どもは、ぼーっとのぼせ上って、前後のみさかいもつかなくなっていたのであった。15-73そこで、丁度東の空の白む頃、 （創世記） 19-6ロトは入口におる彼らの所に出て行き、うしろの戸を閉じて、19-7言った、「兄弟たちよ、どうか悪い事はしないでください。19-8わたしにまだ男を知らない娘がふたりあります。わたしはこれをあなたがたに、さし出しますから、好きなようにしてください。ただ、わたしの屋根の下にはいったこの人たちには、何もしないでください」。19-9彼らは言った、「退け」。また言った、「この男は渡ってきたよそ者であるのに、いつも、さばきびとになろうとする。それで、われわれは彼らに加えるよりも、おまえに多くの害を加えよう」。彼らはロトの身に激しく迫り、進み寄って戸を破ろうとした。 遺跡 15-75物事の意味を深く捉えようと心掛けている人々にとっては、これはたしかに有難い神兆であろう。15-76しかもこの（都の遺跡）は今なおそのまま道のほとりに（残っておる）。15-77信仰ぶかい人々にとってはこれこそまぎれもない神兆であろう。15-78それから、あの |
| 次へ |
 |
 |