１３（４）我らの勘定 １３（４）我らの勘定
| 13-33人間一人一人についてその稼ぎ高を監視していらっしゃるほどのお方が・・・・。それなのに、人々は、アッラーに沢山同類を作った。言ってやるがよい、「一々（その神々の）名を挙げて見よ。それとも、お前たち、この地上で（アッラーの）御存知ないことをお教えして見せるとでもいうのか。それとも、結局ただ上べだけの言葉にすぎないものか」と。要するに、あの罰当りども、自分のでっち上げたものを何か立派なものであるかのように錯覚し、正しい（信仰の）道から閉め出されているだけのこと。アッラーが邪道に引き入れ給うた者には、もうう手引きしてくれる者もない。 13-34そういう人々は、現世でも罰を受ける。が、来世で受ける罰はもっと酷い。その上、（そうなったら）もうアッラー（の怒り）から護ってくれる者など一人もありはせぬ。13-35敬虔な信者たちに約束された楽園を描いて見せようなら、 13-36我らから（以前）啓典を授けられたことのある人々は、今（また）汝に（『コーラン』が）啓示されるようになったのを心から喜んでいる。だが多くの集団の中にはその一部を否む者がある。言ってやるがよい、「わしはただ、アッラーを崇めよ、決して他の（神）を一緒に拝んだりしてはならぬぞ、という命令を受けているだけだ。（アッラー）をこそわしは喚びまつる。（アッラー）こそわしの最後の拠りどころだ」と。13-37こういうわけで我らはこれをアラビヤ語の神託として下してつかわした。こうして正しい知識を授けて戴いておりながら、汝まであの人々のいいかげんな思惑につられて行くようなら、よいか、もう汝をアッラーの（御怒り）から護ってくれる者も防いでくれる者もありはせぬぞ。 13-38昔、汝より前にも、我らは幾人も使徒を遣わし、妻や子孫を授けた。だが、どの使徒も、アッラーのお許しなしには、絶対に神兆を演ずるわけには行かなかった。すなわち、時代ごとにそれぞれ啓典があって、13-39アッラーは御心のままに（その文章を）消したり、確定したりなさる。御手元には啓典の母体をおもちになっておられるから。13-40我らがあの者どもに約束する（天罰）を多少なり汝に見せてやれるかも知れないし、また（それ以前に）汝を召し寄せてしまうかも知れない。が、いずれにしても汝の役目はただ（我らの意向）を伝えさえすればよい。勘定は我らが引き受ける。 13-41彼らには見えないのか、我らがその地を襲って、端から ---アッラーとは、イスラム軍の司令官のこと。平和ぼけしていると餌食にされる （ 18-7そこで五人の者は去ってライシに行き、そこにいる民を見ると、彼らは安らかに住まい、その穏やかで安らかなことシドンびとのようであって、この国には一つとして欠けたものがなく、富を持ち、またシドンびとと遠く離れており、ほかの民と交わることがなかった。18-8かくて彼らがゾラとエシタオルにおる兄弟たちのもとに帰ってくると、兄弟たちは彼らに言った、「いかがでしたか」。18-9彼らは言った、「立って彼らのところに攻め上りましょう。われわれはかの地を見たが、非常に豊かです。あなたがたはなぜじっとしているのですか。ためらわずに進んで行って、かの地を取りなさい。18-10あなたがたが行けば、安らかにおる民の所に行くでしょう。その地は広く、神はそれをあなたがたの手に賜わるのです。そこには地にあるもの一つとして欠けているものはありません」。 13-42あの者どもより以前の人々もよくいろいろのたくらみをしたものだ。しかし結局、本当のたくらみは全くアッラーだけのもの。一人一人の人間の稼ぎ高まで全部御存知なのだから。ま、終の住処の報償が誰のものか、いずれ信仰なき者どもにもわかる日が来るであろう。13-43「お前なんか、何が（神の）使徒なものか」などと罰当りどもが言っている。よし、言い返してやるがよい、「わしとお前たちと（どちらが正しいか）、証人はアッラーと啓典のことを識っている人だけで沢山だ」と。 |
| 第１３章「雷鳴」（完） |
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