（４）アキレスの怒り

（摘要E、S）第４章 E-4-1　アキレスは神官クリュセスの娘ブリセイスが原因で憤り、戦（いくさ）に出なかった。それゆえに夷狄（いてき）たちは力を得て市よりうって出た。そしてアレキサンドロスはメネラオスと一騎打ちをし、アレキサンドロスの旗色が悪かった時にアプロディテが彼を奪って行った。そしてパンダロスはメネラオスを射て休戦の誓いを破った。 ヒッポロコスの子グラウコス（２） （Ｐ１９０） E-4-2ディオメディスは勇ましく戦ってアイネイアス助けに来たアプロディテを傷つけ、グラウコスと出会って父の友誼（ゆうぎ：友情）を思い起し、武具を交換した。ヘクトルが最も優れた者と一騎打ちの勝負をせんと挑（いど）んだ時、多くの者が出たが、アイアスが籤（くじ）を引きあて、勇戦した。しかし夜となったので伝令が彼らを引き分けた。 E-4-3　S（ギリシャ人は碇泊地を護るべく壁と堀を作り、平地で戦闘が起こった時にトロイ人はギリシャ人を壁の内に追い込んだ）。ギリシャ人はアキレスの所へ使者としてオデュッセウス、ポイニクス、アイアスを、彼らと力を合わせて戦うことを乞い、またブリセイスとそのほかの贈物を約束するように送った。 E-4-4夜になってオデュッセウスとディオメデスを偵察に出した。彼らはエウメロスの子ドロンとトラキア人レソス−−−彼はその前日トロイア人の味方として到着し、未だ戦闘に加わっていなかったので、トロイアの軍勢より離れて、ヘクトルとは別に陣を構えていた−−−および彼の周囲に眠っている十二人を殺し、その馬を船に引いて行った。 E-4-5日中に激しい戦闘となり、アガメムノン、ディオメディス、オデュッセウス、エウリュピュロス、マカオンは負傷し、ギリシャ方が敗走した時、ヘクトルは壁を破って入り、アイアスが後退したので、火を船に放った。 E-4-6アキレスはプロテシラオスの船の燃えているのを見た時、パトロクロスに自分の武具に身をかためさせ、馬を与えてミュルミドンたちとともに彼を送り出した。トロイア人は彼を見てアキレスと思い、敗走しだした。彼らを城壁内に追い、多くの者を殺したが、その中にゼウスの子サルベドンもあった。そして最初にエウポルボスに傷つけられた後、ヘクトルに討ちとられた。 E-4-7彼の死骸を争って激しい戦闘が生じ、アイアスは勇戦の結果ようやくのことに死体を救った。アキレスは怒りを捨て、ブリセイスを手に入れた。 ヘパイストスより彼に武具一式がもたらされ、これに身をかためて彼は戦いにうって出（い）でスカマンドロス河へとトロイ人を追い、そこで多くの者を殺したが、またアクシオス河の子ペレゴンの子アステロパイオスを討ち取った。そして河神は憤怒してアキレスを襲った。しかしヘパイストスは大いなる火で追った後その河床を干（ほし）あがらしめ、アキレスは一騎打ちでヘクトルを殪（倒し）、彼の踵（きびす：かかと）を自分の戦車に結びつけ、彼を引きずりつつ船に行った。 そしてパトロクロスを葬った後、彼を祭る競技を行い、そこで戦車競争でディオメデス、拳闘でエペイオス、相撲（すもう）でアイアスとオデュッセウスが勝利を得た。しかし競技の後プリアモスはアキレスのもとに来（きた）ってヘクトルの死体を贖い、葬った。

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2015/3/27 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会