（５・８）ディオメデスの牝馬を

（Ｐ９５） 2-5-8（８）第八番目の仕事としてトラキア人ディオメデスの牝馬（めすうま）をミュケナイに持ち来ることを彼に命じた。 彼はアレスとキュレネとの子で、トラキアの甚（はなは）だ好戦的なビストン族の王で、人食い馬を持っていた。ヘラクレスは喜んで行をともにする人々とともに海を航して、牝馬の秣（まぐさ）槽（おけ）の世話をしている者たちを圧伏して、牝馬を海へ連れて行った。しかしビストン人らが武装して助けに来たので、牝馬をアブデロスに護るようにと渡した。 彼はヘルメスの子で、オプスのロクリス人であり、ヘラクレスの少年であった。ところが牝馬が彼を引きずって殺した。ヘラクレスはビストン人と闘い、ディオメデスを殺し、他の者どもを敗走せしめ、殺されたアブデロスの墓の傍（かたわ）らに一市アブデラを創建し、牝馬を持って来てエウリュステウスに与えた。しかしエウリュステウスはそれを放ったので、オリンポス山と呼ばれる山に来て、野獣に殺された。

次へ

掲載と閲覧・双方の注意事項

１．このサイトの読者の中には、本の購入者あるいは購入予定者がおられるであろうこと。

２．このサイトの目的は、キリスト教の説明書作成の一環であること。

３．「イリアス」と「オディッセイア」の物語と地獄行きについて参考になればと思ったが、その他の物語についても入力した。物語が実は部族の先祖にリンクするためのものであることに気づいたが、キリスト教には関係ないため、全文入力にはしなかった。物語が、部族の先祖、あるいは後裔に関連付けられることは、モーセ五書に似ている。ギリシャ神話を口伝（くでん）で継承したのは吟遊詩人たちである。モーセ五書は、ユダヤ人十二部族の宗教集団レビ人の作品であるだけに、律法を含んだ聖典として洗練されている。

2015/3/15 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会