（５・２）水蛇（ヒュドラ）を殺す

仕事に数えられなかった仕事（１／２） 2-5-2（２）第二の仕事としてレルネの水蛇（ヒュドラ）を殺すことを彼に命じた。 これはレルネの沼沢地（ぬまざわち）に育ち、平原に出て来ては家畜や土地を荒らしていた。水蛇は巨（おお）きな身体で、九頭を有し、八つは殺すことができるが、真中（まんなか）のは不死であった。そこで彼は戦車に乗り、イオラオスが御者となってレルネに来り馬を止め、とある丘上の、その栖家（スミカ）のあるアミュモネの泉の傍（かたわ）らに水蛇を見出し、火箭（ひや）を放って外に出ることを余儀なくせしめ、出て来るところを抑（おさ）えてしっかと捕えた。 （Ｐ９１） しかし蛇は彼の片方の足に巻きついた。棍棒を以て頭を打ったが、なんの効果もあげ得なかった。というのは一頭が打たれると二つの頭が生え出て来たからであった。大蟹（おおがに）が彼の足を噛（か）んで援助した。それで、これを殺し、彼もまたイオラオスに援けを求めて呼び、イオラオスは近くの森の一部に火をつけて、その燃え木で以て頭のつけねを焼き、生え出て来るのを止めた。 かくして生え出て来る頭を征服し、不死の頭は切り離し、レルネを経て、エライウスに通ずる道の傍らに埋め、重い石をその上に置いた。水蛇の身体を引き裂いてその胆汁に自分の矢を浸（ひた）した。しかしエウリュステウスはこれを十の仕事のうちに数えるべきではないと言った。というのは独力ではなくイオラオスと協力して水蛇にうち克（か）ったからである。

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2015/3/15 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会