（３）アレクサンドロスの起源

トロイ戦争は紀元前１２５０年頃である。その９００年後にギリシャのマケドニヤに生まれた王子にアレキサンダー（英語名）の名前が付けられた。ペルシャ王を倒したアレキサンダー大王の名前の起源が『ギリシャ神話』にあった。アレキサンドロスはパリスのあだ名だった。

<P153>第三巻 しかしプリアモスはアリスペをヒュルタコスに与えて、デュマスの娘、あるいは一説にはキッセウスの娘、また他の説によればサンガリオス河とメトペの娘であるヘカベを娶（めと）った。彼女に最初にヘクトルが生まれた。第二の赤児が生れようとした時、ヘカベは燃え木を生み、これが全市に拡がって焼く夢を見た。プリアモスはこれをヘカベより聞いて、息子のアイサコスを呼び寄せた。というのは彼は母の父メロプスより夢占いを教えられていたからである。 <P154> 彼はその子が国の破滅となると言って、赤児を棄てるようにと勧めた。そこでプリアモス（トロイの王）は赤児が生れると、召使いにイデに連れて行って棄てるように渡した。召使いの名はアゲラオスと言った。彼に棄てられた赤児は五日（いつか）の間熊によって育てられた。そしてアゲラオスは赤児の無事なのを見出した時、それを拾い上げて連れ行き、パリスと呼んで自分の農場で自分の子として育てた。 美貌と力とによって衆に優れた若者となって、盗賊をうち退け、羊を守ったので、後アレクサンドロスと綽名（あだな）せられた。そして後暫くして両親を発見した。 （著者注釈：アレキサンドロスはalex-「守る」とandr「男」との合成語である）。

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2014/12/11 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
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