（３８）イエスの記念

パンはイエスが実在したことを伝承するため、ぶどう酒はイエスの血によって罪の贖いが成就したことを認識するため。

多くの神話は、想像の産物である。偶像はその想像を具体化したものである。イエスのことを書いた福音書で、「ルカによる福音書」だけが証言の記録である。ルカは、聞き書きをしたのである。イエスが復活して天に上りキリストとなられた。それによって、母マリヤは聖母となられた。ルカが聞き書きをしたのは、聖母マリヤ、女たち、ペテロ、マルコ（裸で逃げた若者）、ユダの山里の村人、ベツレヘムの住人などである。

「ルカによる福音書」は、知的産物ではなく、素朴な証言が元になっている。イエスの記念のパンとぶどう酒は、かつてこの世に肉において実在し、天において人類あるかぎり永遠の大祭司であるイエス・キリストを実感する足がかりである。パンを食べることは、イエスと共にこの世を生きることであり、ぶどう酒（赤い液体）を飲むことは、自分の罪の贖いが日々新たにされることを象徴する。

その素朴性、単純さの中にこそ、深い神の英知が湛えられている。
 
イエスを記念する聖餐(せいさん)
（マルコによる福音書）
14-22一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、「取れ、これはわたしのからだである」。14-23また杯を取り、感謝して彼らに与えられると、一同はその杯から飲んだ。14-24イエスはまた言われた、「これは、多くの人のために流すわたしの契約の血である。14-25あなたがたによく言っておく。神の国で新しく飲むその日までは、わたしは決して二度と、ぶどうの実から造ったものを飲むことをしない」。

（ルカによる福音書）
22-19またパンを取り、感謝してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、「これは、あなたがたのために与えるわたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。22-20食事ののち、杯も同じ様にして言われた、「この杯は、あなたがたのために流すわたしの血で立てられる新しい契約である。

（創世記１４章）
14-18その時、サレムの王メルキゼデクはパンとぶどう酒とを持ってきた。彼はいと高き神の祭司である。
サレムの地は、後のエルサレムである。
 
　 

2016/6/14- オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会