７（２２）アウェンティヌ

○（７−２２）（２）アウェンティヌス (7-655)(7-656)(7-657)(7-658)(7-659)(7-660)(7-661) (7-662)(7-663) これに続き、草原に戦車を走らせ、見事な勝利馬を誇示（こじ）するのは、麗（うるわ）しのヘルクレスの子、麗（うるわ）しきアウェンティヌだった。戦車は凱旋（がいせん）の棕櫚（しゅろ）の葉で飾られていた。彼の盾には父親の紋章（もんしょう）がデザインされていた。それは百の蛇に取り囲まれた水蛇（ヒュドラ）（ヘラクレスに退治された）を表現していた。 彼を産みたもうたのは、巫女のレア。アウェンティヌスの丘（ローマ七丘のひとつ）の森で、彼女が彼をひっそりと光溢（あふ）れる此岸（このきし：この世）に送り出した。人間の女の身で神（ヘラクレス）に身を任せたもうたのだ。 それは、ティリュンスの英雄（えいゆう）（出身地の名を冠したヘラクレスの異名）が、ゲリュオンを退治（たいじ）して、意気揚々（いきようよう）とラウレンティア（ラティウム）へやって来て、ヒベリア（ヒスパニア）牛（ぎゅう）をチュレヌム（エトルリア）の川で洗ったばかりの頃のことだった。(7-655-663) (7-664)(7-665)(7-666)(7-667)(7-668)(7-669) 彼の部隊は手に投げ槍と、見るも恐ろしい矛（ほこ：槍に似た武器）を揃（そろ）えて戦（いくさ）にのぞんだ。彼らは、円錐形（えんすいけい）の切っ先（きっさき）を持つサベッルム槍（サビニ人の用いる槍）で戦う。アウェンティヌス自身は歩いていた。彼は身の毛のよだつ粗（あら）い剛毛の獅子（ライオン：ヘラクレスが退治した）の皮をなびかせ、白い牙をむいたその顔を頭にかぶっていた。このヘラクレスのマントを肩にかけ、彼は傲然（ごうぜん）と王宮へ歩を進めた。(7-664-669)

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2015/11/22 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会