１１（１６）トウルヌス潜伏

○（１１−１６）トウルヌスの待伏せ作戦森の中に身を伏せる (11-522)(11-523)(11-524)(11-525)(11-526) (11-527)(11-528)(11-529)(11-530)(11-531) うねうねと曲りくねる谷の中に、罠（わな）をしかけて敵を待伏（まち）せするにはお誂（おあつら）え向きの場所があった。黒い葉に覆（おお）われたこの谷の両側（りょうがわ）斜面（しゃめん）の間（あいだ）を、一筋（ひとすじ）の細い道が続いていた。この道の狭い入口（いりぐち）と出口（でぐち）は、ぽっかりと開いているが、そこへ至るのは容易ではなかった。 山の天辺（てっぺん）に立てば簡単に道を見下（みお）ろすことができた。この山頂（さんちょう）に、安全に身を隠すことができる平坦（へいたん）な地面（じめん）が隠れていた。そこを確保すれば左右いずれの側（がわ）からも攻撃が可能になり、山の尾根（おね）から巨岩（きょがん）を転（ころ）がすこともできた。 この地の道筋を知悉（ちしつ：意味は「ことごとく知り尽くしていること」）している件（くだん）の若武者（わかむしゃ：トウルヌスのこと）は、そこへ赴（おもむ）いて要所（ようしょ）を確保し、わが身に有利な森の中に、身を隠した。(11-522-531)

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2015/12/19 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会