１０（８）援軍来たる

○（１０−８）アエネアスの盾を見て船団が援軍と見た兵営は元気をだした (10-260)(10-261)(10-262)(10-263)(10-264)(10-265)(10-266) そびえる艫（とも：船尾）に立つと、すでに遠方（えんぽう）に、テウクリ人たちの姿と陣営とを目にすることのできる位置に来（き）ていた。アエネアスは、燃えあがる盾を、左手で高々とかかげた。すると壁の上のダルダヌスの兵（つわもの）どもが歓声を大空（おおぞら）に轟（とどろ）かせた。局面（きょくめん）が好転して彼らの敵愾心（てきがいしん：敵と戦おうとする心）が再燃し、手で放つ投槍の勢いが増した。 それはまるでストリュモン（トラキアの川）の川鶴（かわづる）たちが、黒雲の下で大騒ぎをしながらお互いに合図（あいず）を交（か）わし、南風（なんぷう：ノトウス）たちの襲来の前に喜びの声をあげて飛び去るさまに似ていた。(10-260-266)

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2015/12/06 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会