39-63アッラーこそは万物の創造主。あらゆるものを世話し給う。天と地のすべての鍵を持ち給う。アッラーのお徴を有難いとも思わぬ者どもは、いまに必ず損をする。39-64言ってやるがよい、「これ、お前たちこのわしにアッラーならぬ（偶像）を拝めと言うのか、たわけ者めが」と。39-65汝にも、昔の人たちにも、「もしも（アッラーと）ならべて他の神々を拝むようなことをしたら、汝の仕事も無に帰して、もう絶対に浮ばれないぞ」とのお告げが出ておる。39-66そうだ、お前の拝むべきものはアッラーを措いてほかにはない。必ず感謝の心抱く者の一人になれよ。
39-67彼らにはアッラーの本当の大きさがわからない。復活のその日には、この広い大地も御手のただ一握り。（七つの）天もくるくると巻上ってその右手の中に収ってしまう。ああ勿体ない、恐れ多い。彼らが一緒にならべている（邪神ども）とは比較にならぬ高みにいますものを。
39-68嚠喨と喇叭が鳴り渡れば、天にあるものも地にあるものも、愕然として気を失う。アッラーの特別の思召による者以外は誰も彼も。次いでもう一度吹き鳴らされると、みな起き上ってあたりを見廻わす。39-69大地は主の御光に皓々と照り輝き、帳簿が持ち出され、すべての預言者、あらゆる証人が入場して来て、公正な裁きが始まる。誰も不当な扱いを受けることはない。39-70誰もが自分のしただけの報いをきちんと頂戴する。誰が何をして来たか。（アッラーが）一番よく御存知。
39-71罰当りどもは群れなしてジャハンナムの方へと駆り立てられて行く。いよいよ彼らが到着すると、扉がさっと開いて門番が、「これ、汝らのところには、同じ血を分けた人間が使徒として遣わされて来て、神様のお徴を誦んで聞かせ、今日のこの日の対面を警告しておったはずではないか」と言う。「はい、その通りでございます。」しかし（時すでにおそく）無信仰のゆえに、天罰の約束はすでに真実となってしまう。39-72「さあ、ジャハンナムの門、さっさと中へはいれ。はいって永遠に住むがよい」と（門番）が言う。いやはや、散々威張りちらしていた者どものこれが哀れな末路というものか。
--攻撃対象の-富裕層の人々のことを言っている。
39-73ところで主を懼れていた連中は、これまた群れなして楽園の方へと駆り立てられて行く。いよいよそこに到着すると、扉がさっと開いて門番が、「ようこそおいで。お前がたはあ見上げたものじゃ。さ遠慮なく中にはいって、常とわまでもお住まうがよい」と言う。39-74「ああ有難や。アッラーはわしらとの約束を果たして下さった。わしらに大地を継がせ、この楽園の中どこなりと好きなところに住めるよう取りはからって下さった」と一同が言う。なんと結構なものか、（立派な）仕事に精出す者の戴く御褒美は。39-75玉座をぐるっと取り巻いて、声たからかに主の讃美を謳っている天使たちの姿が見えて来る。そしてみなが公正なお裁きを受ける。「讃えあれアッラー、万有の主」という声がどこからともなく湧き起る。
---イスラム礼賛。
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（５）イスラム
