（４）ヨナ （４）ヨナ
| ロトとソドムの町 37-133次に、ルートも使徒の一人であった。37-134我らはあれとあれの一家を全部救ってやった。37-135居残り組に入った老女一人だけを除いて。37-136そうしておいて、残りはみな叩きつぶした。37-137現にお前たち彼らの（昔住んでいた）ところを通っておる、朝な、37-138夕なに。これでもまだわからぬのか。 ヨナとニネベの町 37-139次に、ユーヌスも使徒の一人であった。37-140あれが逃げ出して満載の舟に乗り込んだときのこと。37-141占い籤を引いて見たら、あれの負けになってしまった。37-142（そこで、海に投げこまれたところを）大魚に一呑みされる身となった。これはたしかにあれが悪い。37-143されば、もしあれがつね日頃（アッラーを）讃えていなかったなら、37-144人々が喚び起されるその日まで、あのまま（魚の）腹の中に留っていなければならなかったであろう。37-145だが、（その日頃の信仰にめでて）我らはあれを荒涼たる岸辺に投げ上げてやった。あれは病気だった。37-146それを、我らがその場に （ヨナ書） 1-1主の言葉がアミッタイの子ヨナに臨んで言った、1-2「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって呼ばわれ。彼らの悪がわたしの前に上ってきたからである」。1-3しかしヨナは主の前を離れてタルシンへのがれようと、立ってヨッパに下って行った。ところがちょうど、タルシンへ行く船があったので、船賃を払い、主の前を離れて、人々と共にタルシンへ行こうと船に乗った。 ---ニネベは北王国イスラエルを滅ぼしたアッスリヤの首都である。「そんな憎い町で、なぜわたしがあなたの言葉を叫ばねばならないのですか。冗談じゃない！」というのがヨナの気持。 37-149汝彼らに伺いを立てて見るがよい。自分たちには息子で、神様には娘があると言うのか。37-150一体、彼らは我らが天使たちを女に創るところでも見たと言うのか。37-151全然根も葉もない誣言＜つくりごと＞ではないか、37-152「アッラーが子を生された」とは。まことに、ひどい嘘をつくもの。 ---この話しの展開は、土着信仰を責めるというよりは、聖母子攻撃の伏線であろう。 37-153「それでは（アッラーは）男の子より女の子の方をお選びになったわけか。37-154これ、どうした。お前らどう考えているのか。37-155正気にたちかえらぬか。37-156それとも何かはっきりした証拠でもあるのか。37-157さ、ここへお前らの啓典を出して見せよ、もしその言葉が嘘でないなら。」 ---後期東ローマ帝国（２０世紀の学者がビザンツ帝国と言い替えているもの）のキリスト教は聖母子を初めとするイコン（聖画）であった。 37-158その上、彼らは（アッラー）と妖霊とが親戚だなどと言っておる。だが、さすがに、妖霊の方では、自分らがいずれ御前に曳き出される身であることを承知しておる。37-159いや、なんという恐れ多いことを考え出すことだ。 37-160真面目なアッラーの僕にかぎって決してあんなことは言わないはず。37-161だが、おいお前らにしても、お前らの崇め奉っている（邪神ども）にしても、37-162（善良な信者を）煽動してあのお方に反抗させることなぞできはせぬ。37-163（お前らの誘惑にひっかかるのは）どうせ初めから地獄で火あぶりにされるような者ばかりさ。37-164「我らは各々定めの部署にある。37-165隊伍整然居ならんで、37-166高らかに讃美の歌声あげている。」 37-167よくもまあ、あの者どもあのようなこと言えたもの。37-168「先祖伝来のお 37-171我らの言葉はもうとっくの昔に、我らの遣わした 37-176なんたることか、彼ら我らの罰を早くしてくれと騒いでいる。37-177いざ本当に（天罰が）彼らの 37-180ああ勿体ない、恐れ多い、お前の主、栄光の主は、彼らの考えているようなものではない。37-181すべての使徒に平安あれ。37-182万有の主、アッラーに讃えあれ。 |
| 第３７章「整列者」（完） |
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