（３）天地の秘儀

35-36まこと、アッラーは天と地の秘儀に通じ給う。人の胸にひそむ思いも全部御存知。35-37だいいちお前たちを地上で御名代(ごみょうだい)にお立てになったのもあのお方。それでも信仰しないというなら、勝手に信仰しないで罰を蒙るがいい。罰当りども、信仰しなければしないだけ、益々アッラーに嫌われるまでのこと。罰当りども、信仰しなければしないだけ、益々自分が損するだけのこと。 35-38言ってやるがよい、「お前たちアッラーをよそにして盛んに崇め奉っている御同輩の（正体がどんなものか）考えて見たことあるか。さあ、わしに見せてごらん、彼らがこの大地の一部たりとも創造したところがあるなら。さ、それとも彼らが天（の創造に）多少なりとも与(あずか)ったとでもいうのか。それとも我らから啓典を授かっていて、それがれっきとした証拠になっているとでもいうのか」いや、いや、どうせ、あの罰当りども、お互いに騙し合いしているだけのこと。 35-39見よ、アッラーは天と地をがっしり摑(つかま)えて、ぐらつかないようにしていて下さる。一旦動き出したなら、もう誰だとて取り抑えることなどできはせぬ。まことに、情ぶかい、気のやさしいお方。 35-40もともと、彼ら、神かけて固い誓言(せいごん)立てていた、もし自分たちのところへも警告者がやって来たら、必ず必ず他のどの民族よりも正しい道を歩んでお目にかけます、と。ところが、いよいよ警告者が来たとなると、前にもまして（信仰）嫌いになるばかり、35-41いい気になって地上にのさばり、よからぬたくらみばかりしている。だが、悪だくみなどというものは、結局その当人がひっかかるだけのこと。さ、こうして見れば、彼らも遠い昔の人々と同じ道を辿るよりほかあるまい。アッラーのお慣行(しきたり)だけは絶対に変更できはせぬ。 35-42アッラーのお慣行だけは絶対に動かせぬ。35-43一体彼ら方々旅して歩いて、昔の人々がどのような目に遇ったものか眺めたこともないのか。みな、彼らよりもっと腕っぷしの強い人間だったのに。いや、いや、アッラーだけは天と地の何を持って来たとて決して出し抜かれるものではない。全知、全能のお方だもの。 35-44もしもアッラーが人間をその稼ぎ高の額面通りにおとがめなさるとしたら、この地上には人っ子ひとおりいなくなってしまうことであろう。それをこうして一定の時限まで猶予しておいて下さる。35-45だが、いよいよその定めの時が来たとなったら・・・・。よいか、アッラーはご自分の僕のことは何から何までお見透しにおわしますぞ。

第３５章「天使」（完）

2013/12/2オリジナル教会　（初代代表）笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会
　　　
聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書
新約聖書（１９５４年改訳）
旧約聖書（１９５５年改訳）