２８（２）モーセ（２／３） ２８（２）モーセ（２／３）
| 28-21やがて彼はマドヤンの方に足を向け、「きっと主が私を手引きして、正しい道を 28-24そこで彼は二人のために水を汲んでやった。それから木陰に退いて、「主よ、汝の下し給う結構なものなら、私、なんでも欲しうござります」と言った。28-25そのうちあの二人の娘のうちの一人がさも面映げに歩いて来て、「父が貴方に起し願いたいと申しております。私たちのためえ水汲んで下さったお礼がしたいんですって」と言う。彼が行って己が身の上一部始終を物語ると、（老人は）「心配なさるな。お前は悪逆無道の民から遁れなすったのじゃ」と言った。 28-26二人の娘のうちの一人が、「父さま、この方をお傭いなされませ。傭うて一番おとくなのは、がっしりした、信頼できる方」と言う。28-27「わしはな」と（老人が）言った、「これこの二人の娘のどちらかをお前の妻にしてやってもよい。但しそれにはお前が八年間だけわしに奉公してくれることじゃ。勿論十年いてくれてもよいが、それはお前の自由。わしはお前に無理強いするつもりはない。ま、アッラーの御心ならば、わしが公正な人間であることがお前にもだんだんわかってくるであろう」と。28-28「ではそういうことにきめっましょう。私がどちらの期限を果しても、（貴方から）不当な仕打ちは受けないこと。我ら両人のこの言葉の保証はアッラーにお願いしましょう」と彼が言った。 （出エジプト記）ミデヤンの地 2-15パロはこの事を聞いて、モーセを殺そうとした。しかし、モーセはパロの前をのがれて、ミデヤンの地に行き、井戸のかたわらに座していた。 2-16さて、ミデヤンの祭司に七人の娘があった。彼女たちはきて水をくみ、水槽にみたして父の羊の群れに飲ませようとしたが、2-17羊飼いたちがきて彼女らを追い払ったので、モーセは立ち上がって彼女たちを助け、その羊の群れに水を飲ませた。2-18彼女たちが父リウエルのところに帰った時、父は言った、「きょうは、どうして、こんなに早く帰ってきたのか」。2-19彼女たちは言った、「ひとりのエジプトびとが、わたしたちを羊飼いたちの手から助け出し、そのうえ、水をたくさんくんで、羊の群れに飲ませてくれたのです」。 2-20彼は娘たちに言った、「そのかたはどこにおられるのか。なぜ、そのかたをおいてきたのか。呼んできて、食事をさしあげなさい」。2-21モーセがこの人と共におることを好んだので、彼は娘のチッポラを妻としてモーセに与えた。 28-29かくてムーサーは約束の期限を終え、家族を伴い旅立ったが、かの山の中腹に火が燃えているのに気づき、「お前たちここに待っておいで。あれに火が見える。どういうものか一つ行って見て来てやろう。もしかすれば燃木を取って来てやれるかもしれぬ。そうすればお前たち火にあたることもできよう」と家族の者に言った。 （出エジプト記）燃える柴 3-1モーセは妻の父、ミデヤンの祭司エテロの羊の群れを飼っていたが、その群れを荒野の奥に導いて、神の山ホレブにきた。3-2ときに主の使は、しばの中の炎のうちに彼に現れた。彼が見ると、しばは火に燃えているのに、そのしばはなくならなかった。3-3モーセは言った、「行ってこの大きな見ものを見、なぜしばが燃えてしまわないのかを知ろう」。3-4主は彼がきて見定めようとするのを見、神はしばの中から彼を呼んで、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼は「ここにいます」と言った。3-5神は言われた、「ここに近づいてはいけない。足からくつを脱ぎなさい。あなたが立っているその場所は聖なる地だからである」。3-6また言われた、「わたしは、あなたの先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」。モーセは神を見ることを恐れたので顔を隠した。 28-30さてそこへ来て見ると、聖なる盆地、水路の右岸の木から声がして、「これ、ムーサー、われこそは万有の主アッラーであるぞ」と彼に語りかけ、28-31更に、「さ、お前の杖を投げて見よ」と言う。ところが、それがあたかも蛇のようにぴくぴくし始めたのを見るや、彼はくるりとうしろ向いてあとをも見ずに逃げ出した。「これ、ムーサー、こちらへ来い。怖がることはない。お前に危害を与えはせぬ。28-32今度は手を懐ろに入れて見よ。出すと、病気でもないのに真白になっておるから。さ、手を（胸に）しっかりと押しあてるがよい、おのずと恐怖の念も消えよう。この二つは主が特にフィルアウンとその長老たちに遣わす証明であるぞ。彼らは実に言語道断な者どもじゃ。」 28-33「主よ、私は彼らの一人を殺しておりまするので、今度は彼らに殺されそうでございます。28-34幸い兄のハールーンは私より言葉も巧みでござりますれば、どうか私と一緒にお遣わしになって私の支えともなし、かつはまた私の言葉の保証人ともして下さりませ。彼らは必ず私を嘘つき者よと言い出すに相違ござりませぬ。」 28-35「よし、それでは兄をお前の片腕としてやろうぞ。その上、お前たち両人に特別の権能を与え、我らの神兆の故をもって彼らに危害を加えられぬよう取りはからってもやろう。お前たち両人、ならびにお前たちに従う者は必ず（最後の）勝利者となろうぞ」との仰せがあった。 ---ディズニーのアトラクションの魔王とその手下の会話をイメージすると分かりやすい。アッラーは、時として自然現象そのものを指していたりするし、このように擬人化したものであったりする。 |
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