（６）コーラン（２／２） （６）コーラン（２／２）
| 遺跡となった町々 27-71言ってやるがよい、「方々旅して歩いて見よ。罪つくりどもの惨めな末路を眺めて見よ」と。 27-72汝はなにもあのような者どものことを悲しがることはない。彼らがどのような悪だくみしようと、心を痛めることはない。 27-73「おい、その約束はいつのこと、お前たちの言葉が嘘でないのなら」と彼らは言う。 27-74言い返してやるがよい、「お前たちそうやって、まだかまだかと 27-78このクルアーンはイスラエルの子らにたいしても、彼らの論争の的となっている大抵の問題に言及している。 ---この一行だけが独り歩きすると、聖書を知っている者は、コーランが素晴しいものに違いないと大いに勘違いするだろう。 27-79信徒たちにとっては導きであり、恩寵であることは勿論のことだ。27-80神様はその叡智をもって彼らの間を裁き給う。まことに全能、全知の御神におわします。27-81だから汝もアッラーに全幅の信頼をお寄せ申せ。汝はまごうかたない真理の上に立っておるのだから。 27-82死者にいくらもの言ったとて聞えはしない。それと同じで、 ---宣教のむずかしさはいずこも同じ。 27-84だが、いよいよ彼らに最後の断が下されたとなったら、我らが地中から巨獣を引き出して来て、彼らに向ってこう言わせてやる、「人間どもは我らの神兆に不動の信仰をもとうとしなかった」と。 27-85それぞれの民族から、我らの神兆に嘘呼ばわりしていた者どもをそっくり引き出してやるその日、彼らをきちんと整列させて、27-86みんな出揃ったら、こう仰しゃる、「これ、汝ら、何も知りもしないで、よくもわしの神兆を嘘呼ばわりしたな。これ、汝らなんということをしておったのだ」と。 27-87そうして、散々悪事をはたらいて来た報いとして最後の断は下り、彼らは一言も言えなくなってしまう。 27-88我らがこうして彼らのために夜を設けて憩いの時となし、昼間はものが見えるようにしてやったのを、彼らは気付かないのか。信仰心あるほどの者にとっては、これこそ、れっきとした神兆ではないか。 27-89 27-90押しても突いても動かぬように見えるあの山々が、なんとみるみるうちに飛雲のように目の前を流れて行く。これもみなかつて万物を見事に作りなし給うたアッラーの御業。 （アッラー）はお前たちのしていることを一々詳しく知っていらっしゃる。27-91何か善行を携えて（御前に）まかり出る者はそれよりもっとよい（御褒美）が戴ける。そういう者だけは、その日もびくびくせずにすむ。 27-92だが、何か悪事を携えてまかり出る者は、顔を火の中に突っ込まれ、「これもみな汝らのして来たことの報いというもの。」 マホメット 27-93「わしはただこの国の主にお仕え申せとの命を受けておるだけのこと。これは御自ら浄め給うた神聖な処。すべてはその御手の内にある。それから、わしは一切を神にお委せした（敬虔な信者）になるようにとの命も受けておる。 27-94そしてクルアーンを読誦するように、とも。」それで正しい道に進む者があれば、結局ほかでもないその人自身のため。また迷い出る者があったら、「ただ警告するだけがわしの務め」と言うがよい。 27-95そして、こう言うがよい、「ああ、アッラーに讃えあれ。これからも汝らに数々の神兆を示し給うであろう。そして汝らにもそれがわかるであろう。神様は決して汝らの所業を見遁したりなさりはせぬ」と。 ---わけの分からない物語や文章に、コーランの記述が数行混じっている。これが逆であったら、まじめすぎて、読むに耐えないかも知れない。 |
| 第２７章「蟻」（完） |
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