（５）詩人 （５）詩人
| ロトと男色のソドム 26-160ルートの一族も使徒を嘘つき呼ばわりした。26-161彼らと同じ血を分けたルートがこう言ったときのこと、「お前たち神を懼れないのか。26-162わしは特にお前たちのために遣わされて来た誠実な使徒ですぞ。26-163アッラーを懼れなされ。、わしの言うことききなされ。26-164わしは何もこれでお前たちから報酬を貰おうとは思っておらぬ。わしの報酬は万有の主に一切お委せしてある。 26-165これ、お前たち、人もあろうに男ばかり相手にして、26-166せっかく神様がお前たちのために創って下さった己の女房を見向きもしないとは何事か。いや、まったくお前たちは罪ふかい人間だ」と。 26-167「これ、ルート、いいかげんによさないと、追い出されるぞ」と一同が言った。 26-168「わしはお前たちのしていることがつくづく嫌だ」と彼が言う、26-169「主よ、私と私の一家をこの者どもの所業より救い出し給え。」26-170そこで我らは彼とその一家を救い出してやった。26-171但し、（一家の中で）老女一人だけは残留組の仲間に入ったが。 26-172それからわれらはあとの者どもを叩きつぶした。26-173彼らの上に ---聖書の話を知っていて、わざと内容を変えていたりする。 シュアイブ 26-176密林に住む人々も使徒を嘘つき呼ばわりした。26-177シュアイブがみなにこう言ったときのこと、「お前たち神を懼れないのか。26-178わしは特にお前たちのために遣わされて来た誠実な使徒ですぞ。26-179アッラーを懼れなされ。わしの言うことききなされ。 26-180わしは何もこれでお前たちから報酬を貰おうとは思っておらぬ。わしの報酬は万有の主に一切お委せしてある。 律法 26-181お前たち桝目は充分にはかるようにな。決して量をごまかしたりしてはならぬぞ。26-182いつも正しい秤りではかるよう。26-183かりにも他人の持ち物をかすめたりするでない。地上で散々よからぬことをして、頽廃をまきちらすようなことがあってはならぬ。 26-184お前たちを創り、遠い代々の人を創り給うたお方を畏れかしこみなさい。」 26-185するとみなが、「どうせお前も何かに魅された手合であろう。26-186わしらと同じただの人間のくせに。どう考えてもお前は嘘つきだ。26-187もしお前の言うことが本当なら、さ、今、わしらの頭の上に天をばらばらにして落して見せるがいい」と言う。 26-188「神様はお前たちのしていることを何から何まですっかり御存知だぞ」と彼は答えた。26-189かくて、彼らは彼を嘘つき呼ばわりしたから、とうとうあの陰惨な日の天罰におそわれてしまった。それはまことに恐ろしい天罰の一日であった。26-190これこそれっきとした神兆ではないか。それなのに、大抵の者は信じようともせぬ。26-191それにしても、神様は実にお偉い、慈悲ぶかいお方。 アラビヤ語のお諭 26-192まこと、以上は万有の主のお告げ文。26-193かの誠実な霊が天から携えて来て、26-194汝の心に下し、もって汝を警告者に仕立てたもの。26-195その言葉は明白なアラビヤ語。 26-196まこと、このことについては、古代の民の啓典中に記されてある。26-197イスラエルの子らの学者たちがこのことを知っていると言えば、それこそ彼らにとってれっきとした 26-198これでどこか他処の国の誰かに啓示が下って、26-199その人がみなに誦んで聞かせる、という風であったなら信ずる者はありはすまい。26-200罪ふかい者どもの場合も、それと同じようなもので、彼らの心の中にこれを入れてやってもみんな素通りしてしまう。26-201苦しい天罰を目のあたり見るまでは信じようとはせぬ。 26-202だが、いざとなると（天罰は）不意にやって来るぞ、彼らが思いもかけぬ時に。26-203そうなったら、彼らは、「しばし御猶予いただけませんか」などと言い出すであろう。26-204ああ、何たることか、彼らは我らの罰を急がせようと言うのか。26-205これ、どう思うか、我らのはからいで、彼らは何年も何年も楽しんだのはいいが、26-206あげくの果てに、以前から警告されていたことに見舞われたなら、26-207いくらそれまで楽しませて貰ったとてなんのたしにもなりはせぬ。 26-208今までも、我らは必ず前もって警告者を遣わしてからでなければ 26-213されば、汝も決してアッラーとならべて他の神を設けたりしてはならぬぞ。そのようなことをすれば必ず他の人々と同じ罰を蒙るであろう。26-214自分の部族、自分に一番近い人たちに説き聞かせるがよい。 26-215そして汝について来る信者の上にはやさしい（愛の）翼をそっと下ろしてやるように。26-216それでも、もし汝に背くようなら、「お前たち何をしようとわしは知らぬ」と言うがよい。 26-217偉い、慈悲ぶかい御神にお頼り申せ。26-218あの方はみんな視ていらっしゃる、汝（夜の祈祷に）立って行くところも、26-219礼拝中の人々の間を（見廻って）歩いているところも。26-220まことに耳敏く、全てを知り給う。 26-221これ、シャイターンに憑かれた人というのをお前たちに教えようか。26-222まず罪深い詐欺師はみな憑かれている。26-223一心に聴き入っておる。だが大抵は贋物だ。 詩人のこと 26-224次に詩人たち。あれ、迷わされた人間どもがぞろぞろ後について行く。26-225汝見たことはないか、彼らが谷間のあたりをさまよい歩いて、26-226自分では決してやりもせぬことをやたらに口走っているところを。26-227だが、勿論（一口に詩人と言っても）、信仰に入って、義しい行いにはげみ、絶えずアッラーの御名を唱え、26-228何かひどいことされた時だけ堂々とやりかえす、そういう人は別であるが。しかし、いずれにしても、不義なす |
| 第２６章「詩人」（完） |
 |
 |