（４）全幅の信頼 （４）全幅の信頼
| 25-60死ぬことのない（永遠の）生命の神に全幅の信頼をよせ、ひたすらその讃美を謳い奉れ。僕らの犯すくさぐさの罪については、（アッラー）がお独りで全部承知していて下さる。 ---イスラム兵が蹂躙する町々で狼藉の限りを尽くしてもアッラーの赦しがある。 天と地と、その間に在るもの一切を六日間で創り、それからどっかと玉座につかれたお情ぶかい御神だ。事情に通じた人に聞いてみるがよい。 ---六日間とはユダヤ人の聖書を基にしているのであるが、ピントはずれである。この日数はユダヤ人を象徴する「安息日」あってこそ意味のあるものである。 25-61だが、彼らに向って、「お情ぶかい御神に跪拝せよ」と言えば、逆に「え、お情ぶかい御神とはなんのこと。お前の口車に乗せられてそんなもの拝んでいられるか」と言う。（信仰が増すどころか）ますますよそよそしい態度をとるばかり。 25-62蒼穹に星辰を配置し、その間に燈火と、 25-64お情ぶかい御神の本当の僕たる者は、道を歩くにも腰ひくく、無礼な者どもに話しかけられても（慇懃に）一々「平安あれ」と応える。25-65主の御前にかつはひれ伏し、かつは 25-67また金を使うにも、浪費せず、かというてけちけちするでもなく、丁度その中間を行く。25-68アッラーとならべてほかの神々を崇めたりせず、正当な理由なくしては、アッラーの禁を破って生あるものを殺すことなく、姦通を犯すこともない。このようなことする者は必ず罪の報いを受けるであろう。25-69復活の日には罰を倍にされて、屈辱のうちにそこに常とわまで住みつくであろう。 ---一読だけでは意味が分からない。中途半端なイスラム教徒への警告であろう。以下に続いて、救済の道を示される。すなわち、イスラム兵として行動する者になることである。 25-70しかし、改悛のまことを示し、信仰に入り、善行に精出す者だけはのぞく。こういう人々についてはアッラーが、犯した悪事を全部そっくり善行に替えて下さる。まことにアッラーは気のやさしい慈悲ぶかいお方。25-71それに、改悛のまことを示して善行に精出す者は、たしかに本気でアッラーに後悔しあやまっておるのだ。 ---「善行に精出す者」とは、イスラム兵として忠実に働く者である。 25-72それからまた（本当のアッラーの僕というものは）偽りの証言は一切せず、無駄口たたいている人々があってもその傍を凛として通り過ぎて行く。25-73主のお徴＜しるし＞の話しが出れば、聾か盲のように聞き流してしまうようなことはない。25-74そして始終「主よ、どうか我らに心温まる妻子を授け給え。どうか我らを敬虔な信者の亀鑑となし給え」と祈る。25-75こういう者どもは、（天国の）至高の場所に入れて戴けよう、よく辛抱して来た御褒美として。心からの歓迎の言葉で、よく来たよく来たと迎え入れられ、25-76常とわまでもそこに住みつける。これはまことに素晴しい宿り、まことに素晴しい住居。25-77言ってやるがよい、「お前たち一生懸命にお祈りしないかぎり、神様はお前たちのことなど構っては下さるまい。何しろお前たちは（天啓に）嘘呼ばわりした者ども。とうてい罰はまぬがれまい」と。 |
| 第２５章「天啓」（完） |
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