５．テモテ将軍 ５．テモテ将軍
| イドメア 5-1隣国の民は祭壇が築き直され、聖所がもとのように献聖されたのを知ると大いに怒った。5-2そして自分たちの中にいるヤコブの子孫を滅ぼしてしまおうと決め、彼らをいじめ殺した。5-3ユダはアクラバテネの地イドメアにいたエザウの子らがイスラエルをいじめ続けていたので、彼らに戦いをいどんだ。そして彼らを大いに破り辱め、分捕り品を奪った。 ---イドメア・・・１００年後にはユダヤの王となるヘロデの出身地である。エドム人は、後の世代でユダヤに併合され、エドム人は強制改宗のユダヤ人となった。ヘロデはマタティア一族支配を出し抜き、ユダヤ人の王となった。ヘロデはマタティア一族のように祭司のユダ人ではないため、大祭司にはなれなかったので王となった、とも言える。 5-4また道にわなをかけ、民の落し穴となり危険物となっていたベアンの子らの悪事も思い出した。5-5ユダは彼らを砦に閉じこめてかこみ、死に追いやり、その砦と中にいた人々を焼き払った。 敵将ティモテオ（テモテ） この人物の名前ティモテオは、この５章にだけある。これはテモテのことではないかと直感した。テモテは使徒行伝とパウロの手紙だけに出てくる名前である。テモテはギリシャ系の名前であることがわかる。 （マカバイの書下）参考 12-1以上のような条約を結んでのちリジアは王のもとに帰り、ユダヤ人は畑の仕事にもどった。12-2各所の指揮官の中で、ティモテオ、ゲンネオの子のアポロニオ、ヒエロニモ、デモフォネとキプロス隊の司令官ニカノルはユダヤ人が平和に安心して生活することをゆるさなかった。 5-6それからアンモンの子らに向った。そこに見いだしたのは強い軍隊とティモテオの指揮下にある人たちだった。5-7ユダは彼らと幾度も戦いをまじえたのち、ついに破って滅ぼした。5-8ガゼルとそれに属する村々も占領してのち彼はユダヤに帰った。 （PRIMO LIBRO DEI MACCABEI)（イタリヤ語聖書：LA BIBBIA DI GERUSALEMME） 5-6Poi passo agli Ammoniti e vi trovo un forte contingente e un popolo numeroso al comando Timoteo. （使徒行伝） 16-1それから、彼はデルベに行き、次にルステラに行った。そこにテモテという名の弟子がいた。信者のユダヤ婦人を母とし、ギリシャ人を父としており、16-2ルステラとイコニオムの兄弟たちの間で、評判のよい人物であった。 （使徒行録）（バルバロ聖書） 16-1それからパウロはデルベとリストラに着いた。ここに信者のユダヤの婦人の子で、ギリシャ人を父とするティモテオという弟子がいた。16-2彼はリストラとイコニオンの兄弟たちの中で評判のよい人であった。 （ATTI DEGLI APOSTOLI）（イタリヤ語聖書：LA BIBBIA DI GERUSALEMME） 16-1Paolo si reco anche a Derbe e a Listra. Vi era qui un discepolo chiamato Timoteo,figlio di una donna giudea credente e di padre greco:16-2 era assai stimano dai fratelli di Listra e di Iconio. 5-9そのころ、ガラアドの異国の民は、その地にいるイスラエル人を滅ぼそうとして同盟した。イスラエル人はダテマの砦にのがれ、5-10そこからユダとその兄弟たちに手紙を送った。「周囲の異国の民は私たちを滅ぼそうとして同盟しました。5-11彼らは私たちが逃れてきた砦を占領しようとしています。5-12軍隊の指揮者はティモテオです。私たちを救い出すためにきてください。私たちの何人かはすでに殺されました。5-13トビの地にいた兄弟たちはみな殺され、その妻や子は奴隷として引かれ、財産は奪い去られました。そこでは千人ほどの人が殺されました」。 ガリラヤからの急使 5-14この手紙を読んでいるうちに、引き裂かれた服をつけた使者がガリラヤからきて、同じようなことを報告した。5-15彼らによると、「プトレマイスとティロとシドンに住んでいる人たちをはじめ、全ガリラヤの異国の民が私たちを全滅させようとして」同盟を結んだということだった。5-16ユダは人々とともにその便りを聞き、敵にしいたげられ試練にあっている兄弟たちのために、どうしたらよいかを決める大集会を開いた。 ユダ、ヨナタン、シモンは攻撃隊 5-17ユダは兄弟のシモンに言った、「何人かを選んでガリラヤにいる兄弟たちを救いに行ってくれ。私と弟のヨナタンはガラアドに行く」。 留守部隊はザカリヤの子ら 5-18ユダはユダヤの守りのために、残りの軍とザカリアの子ヨゼフと民のかしらアザリアを残し、5-19この人々に命じていった、「この民を治めよ。だがわれわれが帰ってくるまで異国の民と戦うな」。---この人たちも名前からして祭司の家系である。 5-20シモンにはガリラヤを攻めるのに三千の兵が与えられ、ユダはガラアドを攻めるのに八千の兵をきめた。5-21シモンはガリラヤに行き、異国の民と何度か戦って相手を破り、5-22プトレマイスの門まで追った。死んだ敵は三千人ほどだった。シモンは彼らの物を分捕った。5-23それからシモンはガリラヤとアルバタにいた同国の民とその妻子と持ち物をみな集め、大喜びで彼らをユダヤに連れ帰った。 5-24その間、マカバイのユダとその弟ヨナタンはヨルダン川を渡って、三日間荒れ地を進んだ。5-25彼らはそこでナバテ人に出会った。ナバテ人は彼らを平和に迎え、ガラアドにいるユダヤ人の兄弟の身に起ったできごとをすべて語った。5-26ユダヤ人はボゾラ、ボゾル、アリム、カスフォ、マケド、カルナイムなどの大きな堅固な町に閉じこめられ、、5-27ガラアドのほかの町々にも閉じこめられている人がある」と語った。「明日敵はその砦を攻めて占領し、一日でそこにいるものをみな殺してしまおうときめている」と言った。 5-28ユダは軍をひきつれて荒れ地のボゾラのほうに向きをかえた。ユダはその町を占領し、すべての男を斬り殺し、分捕り品を奪い、町に火をつけた。5-29夜になってそこを出発し砦に着いた。5-30夜明けになって見渡すと数知れぬほどの兵が見えた。彼らははしごや道具を立てて砦を占領しようとし、閉じこめられている人をすでに攻めにかかっていた。5-31ユダはすでに攻撃が始まっていて、らっぱと大音響が町から天にまでとどろき渡るのを聞き、5-32自分の兵に言った、「今日こそ兄弟たちのために戦う日だ」。 テモテ将軍との戦闘 5-33ユダは兵にらっぱを吹き鳴らさせ、祈りの大声を上げながら、兵を三隊に分け、背後から敵に迫った。5-34ティモテオの軍隊はマカバイがきたことを知ると逃げ出した。ユダの軍は大勢の敵兵を殺した。その日殺されたのは八千人だった。5-35つづいてユダはアリムに向かい、そこを攻めて占領し、男たちを殺し、分捕り品を奪って町に火をつけた。5-36そこを出発してのち、カスフォ、マケド、ボゾル、ガラアドの町々を占領した。 5-37このことがあってのちティモテオはほかの兵を集め、小川の向こうにあるラフォンに面して陣を張った。5-38ユダは敵陣に斥候を送った。斥候はこう報告した、「周囲の異国の民はみなティモテオと同盟し、数知れぬ大軍となっています。5-39援軍としてアラビア人もつのっています。彼らは小川の向うに陣を張り、攻撃に出る備えをしています」。ユダはすぐ敵を迎え撃ちに出た。5-40ユダが軍をひきつれて小川に近づくと、ティモテオは自分の軍隊の指揮官に言った、「もし向うが先にこちらに渡ってくれば、われわれは刃向かえないで敗れてしまうだろう。5-41だが、彼がおじ気づいて向こうがわに陣を張るなら、われわれは向こうに渡って彼らを破れる」。 5-42ユダは小川に着くとすぐ、民の書記たちを小川にそって配置しこう命じた、「だれもここに止めてはならぬ。みな戦いに出よ」。5-43ユダは先頭をきって川を渡り、兵がそれに続いた。異国の民は敗れ、武器を捨て、カルナイムの神殿に逃げのびた。5-44ユダヤ人は町を占領し、神殿とその中にいた者を火で焼いた。カルナイムはこうして占領され、ユダに刃向かえなくなった。 5-45それからユダは身分の卑しい者から高い者まで、ガラアドにいたすべてのユダヤ人の妻子も荷物もともに連れて、大群衆となってユダヤの地に向った。 エフロンの攻略 5-46彼らは途中にあった大きな堅固な町エフロンに着いた。この町を右にも左にも回り道できず、中央を通って行かねばならなくなった。5-47町の人たちは彼らが通るのをこばみ、石で門をふさいだ。5-48ユダは平和の伝言を伝えて言った、「われわれは自分の国に帰ろうとしてあなたたちの土地を通過するだけです。あなたたちに危害を加えません。歩いて通って行くだけです」。だが彼らは門を開けようとしなかった。5-49ユダは今いるところに足を止めよと陣にいる者に伝えた。5-50勇士たちは持ち場をかためた。ユダは終日終夜町に攻撃をかけ、ついにその町を降服させた。5-51彼らは町の男たちを斬り殺し、町を完全に破り、分捕り品を奪い、死体の上を踏んで町を通った。 5-52それからヨルダン川を渡りベトサンに面する大平原にきた。5-53ユダはユダヤに着くまで旅の間ずっと、おくれがちな人々を励まし、みなを元気づけた。5-54彼らは喜びいさんでシオンの山に登り燔祭をささげた。だれ一人死ぬことなく無事に帰ってきたからだった。 留守隊の出撃 5-55ところが、ユダとヨナタンがガラアドの地にいて、兄弟のシモンがプトレマイスの前のガリラヤにいたころ、5-56軍隊の指揮官だったザカリアの子ヨゼフとアザリアは、ユダのなしとげた戦果と戦いを聞いて5-57言った、「われわれも周囲の異国の民と戦って名をあげよう」。 5-58彼らは兵に命令してヤムニアに向った。5-59ゴルギアは町から出て彼らを攻めようと軍を進めた。5-60ヨゼフとアザリアは敗れてユダヤの国境まで追われた。その日、イスラエルの人々の二千人が殺された。5-61人々がこれほどの大敗北を喫したのは、手柄を立てようと思ってユダとその兄弟たちの命令を聞かなかったからである。 5-62この二人は、イスラエルの救いをまかせられた勇士のたぐいではなかった。5-63それに反して、勇ましいユダとその兄弟たちは、全イスラエルとその名の伝わるすべての民の中で大いに名をあげた。5-64みなは彼らを歓呼で迎えようとしてそのそばに集まった。 5-65それからユダは兄弟たちとともに南の地にあるエザウの子らを攻め、ヘブロンとそれに属する村々を占領し、その城壁を倒し、囲いの塔に火をつけた。5-66そののち陣をひきはらってマリザを通り、ペリシテ人の地に行った。 まねをした祭司たちも戦死 5-67その日、向こう見ずにも戦いに出て英雄ぶりを見せようとした何人かの祭司が戦死した。5-68ユダはペリシテ人の地にあるアゾトに行き、そこの祭壇を倒し、神々の偶像を焼き払い、町々を略奪し、そしてユダヤに帰った。 ---ザカリアの子ヨゼフとアザリもマタティア一族と同じレビ人の家系であり、職業は祭司である。同じ祭司のマタティアが戦闘に勝って武勲を挙げているのを指を加えて見てはいられない。このような連中はどの時代のどこにでもいる。たとえば・・・「レビの子コハテの子なるイヅハルの子コラの場合」。 （民数記）功を成そうとする者への同族のねたみ 16-1ここに、レビの子コハテの子なるイヅハルの子コラと、ルベンの子なるエリアブの子ダタンおよびアビラムと、ルベンの子なるペレテの子オンとが相結び、16-2イスラエルの人々のうち、会衆のうちから選ばれて、つかさとなった名のある人々二百五十人と共に立って、モーセに逆らった。16-3彼らは集まって、モーセとアロンとに逆らって言った、「あなたがたは、分を超えています。全会衆は、ことごとく聖なるものであって、主がそのうちにおられるのに、どうしてあなたがたは、主の会衆の上に立つのですか」。16-4モーセはこれを聞いてひれ伏した。 |
| 次へ |
 |
 |