２６．Ｃの組（２） ２６．Ｃの組（２）
| （Ｃ２１） 26-1誉が愚かな者にふさわしくないのは、 夏に雪が降り、刈入れの時に雨が降るようなものだ。 （Ｃ２２） 26-2いわれのないのろいは、飛びまわるすずめや、 飛びかけるつばめのようなもので、止まらない。 （Ｃ２３） 26-3馬のためにはむちがあり、 ろばのためにはくつわがあり、 愚かな者の背のためにはつえがある。 （Ｃ２４） 26-4愚かな者にその愚かさにしたがって答をするな、 自分も彼と同じようにならないためだ。 （Ｃ２５） 26-5愚かな者にその愚かさにしたがって答をせよ、 彼が自分の目に自らを知恵ある者と見ないためだ。 ---劉備が曹操に招かれて食事をした時、劉備は小人の答をして難を逃れた。相手にこちらが優れていると察知されたら災いを招く。 （Ｃ２６） 26-6愚かな者に託して事を言い送る者は、 自分の足を切り去り、身に害をうける。 （Ｃ２７） 26-7あしなえの足は用がない、 愚かな者の口には箴言もそれにひとしい。 （Ｃ２８） 26-8誉を愚かな者に与えるのは、 石を石投げにつなぐようなものだ。 ---石をそれを投げる人につないだら、どうなる？ （Ｃ２９） 26-9愚かな者の口に箴言があるのは、 酔った者が、とげのあるつえを手で振り上げるようだ。 （Ｃ３０） 26-10通りがかりの愚か者や、酔った者を雇う者は、 すべての人を傷つける射手のようだ。 （Ｃ３１） 26-11犬が帰って来てその吐いた物を食べるように、 愚かな者はその愚かさをくり返す。 （Ｃ３２） 26-12自分の目に自らを知恵ある者とする人を、 あなたは見るか、 彼よりもかえって愚かな人に望みがある。 （Ｃ３３） 26-13なまけ者は、「道にししがいる、 ちまたにししがいる」という。 （Ｃ３４） 26-14戸がちょうつがいによって回るように、 なまけ者はその寝床で寝返りをする。 （Ｃ３５） 26-15なまけ者は手を皿に入れても、 それを口に持ってゆくことをいとう。 （Ｃ３６） 26-16なまけ者は自分の目に、 良く答えることのできる七人の者よりも、 自らを知恵あるとする。 （Ｃ３７） 26-17自分に関係のない争いにたずさわる者は、 通りすぎる犬の耳をとらえる者のようだ。 （Ｃ３８） 26-18、26-19隣り人を欺いて、 「わたしはただ戯れにした」という者は、 燃え木または矢、または死を、 投げつける気違いのようだ。 （Ｃ３９） 26-20たきぎがなければ火は消え、 人のよしあしを言う者がなければ争いはやむ。 （Ｃ４０） 26-21おき火に炭をつぎ、火にたきぎをくべるように、 争いを好む人は争いの火をおこす。 （Ｃ４１） 26-22人のよしあしをいう者の言葉は おいしい食物のようで、腹の奥にしみこむ。 （Ｃ４２） 26-23くちびるはなめらかであっても、こころの悪いのは 上ぐすりをかけた土の器のようだ。 （Ｃ４３） 26-24憎む者はくちびるをもって自ら飾るけれども、 心のうちには偽りをいだく。 26-25彼が声をやわらげて語っても、信じてはならない。 その心に七つの憎むべきものがあるからだ。 26-26たとい偽りをもってその憎しみをかくしても、 彼の悪は会衆の中に現れる。 （Ｃ４４） 26-27穴を掘る者は自らその中に陥る、 石をまろばしあげる者の上に、その石はまろびかえる。 ---まろぶとは、ころぶこと。 （Ｃ４５） 26-28偽りの舌は自分が傷つけた者を憎み、 へつらう口は滅びをきたらせる。 |
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