２７．Ｃの組（３） ２７．Ｃの組（３）
| （Ｃ４６） 27-1あすのことを誇ってはならない。 一日のうちに何がおこるかを 知ることができないからだ。 （Ｃ４７） 27-2自分の口をもって自らをほめることなく、 他人にほめさせよ。 自分のくちびるをもってせず、 ほかの人にあなたをほめさせよ。 ---ローマ法王によるローマ皇帝戴冠もこれに当たる。皇帝自ら冠をその頭に載せれば、国民に野望と見なされる。ナポレオンはそれをして、人生を台無しにした。 （Ｃ４８） 27-3石は重く、砂も軽くはない、 しかし愚かな者の怒りはこの二つよりも重い。 （Ｃ４９） 27-4憤りはむごく、怒りははげしい、 しかしねたみの前には、だれが立ちえよう。 （Ｃ５０） 27-5あからさまに戒めるのは、 ひそかに愛するのにまさる。 （Ｃ５１） 27-6愛する者が傷つけるのは、まことからであり、 あだの口づけするのは偽りからである。 （Ｃ５２） 27-7飽いている者は蜂蜜をも踏みつける、 しかし飢えた者には苦い物でさえ、みな甘い。 （Ｃ５３） 27-8その家を離れてさまよう人は、 巣を離れてさまよう鳥のようだ。 （Ｃ５４） 27-9油と香とは人の心を喜ばせる、 しかし魂は悩みによって裂かれる。 （Ｃ５５） 27-10あなたの友、あなたの父の友を捨てるな、 （Ｃ５６） あなたが悩みにあう日には兄弟の家に行くな、 （Ｃ５７） 近い隣り人は遠くにいる兄弟にまさる。 （Ｃ５８） 27-11わが子よ、知恵を得て、わたしの心を喜ばせよ、 そうすればわたしをそしる者に答えることができる。 （Ｃ５９） 27-12賢い者は災いを見て自ら避け、 思慮のない者は進んでいって、罰をうける。 （Ｃ６０） 27-13人のために保証する者からは、まずその着物をとれ、 他人のために保証をする者をば抵当に取れ。 ---債権を売る側と買う側の二つの立場がある。その際に重要なのは相手の信用だ。だます目的で保証する者に対する警告だ。保証人にはなるべきではない。 （Ｃ６１） 27-14朝はやく起きて大声にその隣り人を祝すれば、かえってのろいと見なされよう。 （Ｃ６２） 27-15雨の降る日に雨漏りの絶えないのと、 争い好きな女とは同じだ。 27-16この女を制するのは風を制するのとおなじく、 右の手に油をつかむのと同じだ。 （Ｃ６３） 27-17鉄は鉄をとぐ、 そのように人はその友の顔をとぐ。 （Ｃ６４） 27-18いちじくの木を守る者はその実を食べる、 主人を尊ぶ者は誉を得る。 （Ｃ６５） 27-19水にうつせば顔と顔とが応じるように、 人の心はその人をうつす。 （Ｃ６６） 27-20陰府と滅びとは飽くことなく、 人の目もまた飽くことがない。 （Ｃ６７） 27-21るつぼによって銀をためし、 炉によって金をためす、 人はその賞賛によってためされる。 （Ｃ６８） 27-22愚かな者をうすに入れ、 きねをもって、麦と共にこれをついても、 その愚かさは去ることがない。 （Ｃ６９） 27-23あなたの羊の状態をよく知り、 あなたの群れに心をとめよ。 （Ｃ７０） 27-24富はいつまでも続くものではない、 どうして位が末代までも保つであろうか。 （Ｃ７１） 27-25草が刈り取られ、新しい芽がのび、 山の牧草も集められると、 27-26小羊はあなたの衣料を出し、 やぎは畑を買う価となり、 27-27やぎの乳は多くて、 あなたと、あなたの家のものの食物となり、 おとめらを養うのにじゅうぶんである。 |
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