１９．Ｂの組（１０） １９．Ｂの組（１０）
| （Ｂ２７０） 19-1正しく歩む貧しい者は、 曲ったことを言う愚かな者にまさる。 （Ｂ２７１） 19-2人が知識のないのは良くない、 足で急ぐ者は道に迷う。 （Ｂ２７２） 19-3人は自分の愚かさによって道につまずき、 かえって心のうちに主をうらむ。 （Ｂ２７３） 19-4富は多くの新しい友を作る、 しかし貧しい人はその友に捨てられる。 （Ｂ２７４） 19-5偽りの証人は罰を免れない、 偽りをいう者はのがれることができない。 （Ｂ２７５） 19-6気前のよい人にこびる者は多い。 人はみな贈り物をする人の友となる。 （Ｂ２７６） 19-7貧しい者はその兄弟すらもみなこれを憎む、 ましてその友はこれに遠ざからないであろうか。 言葉をかけてこれを呼んでも、 去って帰らないのである。 （Ｂ２７７） 19-8知恵を得る者は自分の魂を愛し、 悟りを保つ者は幸いを得る。 （Ｂ２７８） 19-9偽りの証人は罰を免れない、 偽りをいう者は滅びる。 （Ｂ２７９） 19-10愚かな者が、ぜいたくな暮らしをするのは、 ふさわしいことではない、 しもべたる者が、君たる者を治めるなどは、 なおさらである。 ---奴隷制度公認の時代のことであろう。人を商品にして、不思議に思わなかった時代の「歴史上の言葉」である。 （Ｂ２８０） 19-11悟りは人に怒りを忍ばせる、 あやまちをゆるすのは人の誉れである。 （Ｂ２８１） 19-12王の怒りは、ししのほえるようであり、 その恵みは草の上におく露のようである。 （Ｂ２８２） 19-13愚かな子はその父の災である、 妻の争うのは、雨漏りの絶えないのとひとしい。 （Ｂ２８３） 19-14家と富とは先祖からうけつぐもの、 賢い妻は主から賜わるものである。 （Ｂ２８４） 19-15怠りは人を熟睡させる、 なまけ者は飢える。 （Ｂ２８５） 19-16戒めを守る者は自分の魂を守る、 み言葉を軽んじる者は死ぬ。 （Ｂ２８６） 19-17貧しい者をあわれむ者は主に貸すのだ、 その施しは主が償われる。 （Ｂ２８７） 19-18望みのあるうちに、自分の子を懲らせ、 これを滅ぼす心を起してはならない。 （Ｂ２８８） 19-19怒ることの激しい者は罰をうける、 たとい彼を救ってやっても、 さらにくり返さねばならない。 （Ｂ２８９） 19-20勧めを聞き、教訓をうけよ、 そうすれば、ついには知恵ある者となる。 （Ｂ２９０） 19-21人の心には多くの計画がある、 しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ。 （Ｂ２９１） 19-22人に望ましいのは、いつくしみ深いことである。 貧しい人は偽りをいう人にまさる。 （Ｂ２９２） 19-23主を恐れることは人を命に至らせ、 常に飽き足りて、災にあうことはない。 （Ｂ２９３） 19-24なまけ者は、手を皿に入れても、 それを口に持ってゆくことをしない。 （Ｂ２９４） 19-25あざける者を打て、そうすれば思慮のない者も慎む。 さとき者を戒めよ、そうすれば彼は知識を得る。 ---「人を打つ」これも歴史的な言葉となって久しい。いまでは、暴力として裁かれる。 （Ｂ２９５） 19-26父に乱暴をはたらき、母を追い出す者は、 恥をきたらし、はずかしめをまねく子である。 （Ｂ２９６） 19-27わが子よ、知識の言葉をはなれて人を迷わせる 教訓を聞くことをやめよ。 （Ｂ２９７） 19-28悪い証人はさばきをあざけり、 悪しき者の口は悪をむさぼり食う。 （Ｂ２９８） 19-29さばきはあざける者のために備えられ、 むちは愚かな者の背のために備えられる。 |
| 次へ |
 |