１７．Ｂの組（８）

（Ｂ２１８）
17-1平穏であって、
ひとかたまりのかわいたパンのあるのは、
争いがあって、食物の豊かな家にまさる。

（Ｂ２１９）
17-2賢いしもべは身持の悪いむすこを治め、
かつ、その兄弟たちの中にあって、
資産の分け前を獲る。

（Ｂ２２０）
17-3銀を試みるものはるつぼ、金を試みるものは炉、
人の心を試みるものは主である。

（Ｂ２２１）
17-4悪を行う者は偽りのくちびるに聞き、
偽りをいう者は悪しき舌に耳を傾ける。

（Ｂ２２２）
17-5貧しい者をあざける者はその造り主を侮る、
人の災を喜ぶ者は罰を免れない。

（Ｂ２２３）
17-6孫は老人の冠である、
父は子の栄えである。

（Ｂ２２４）
17-7すぐれた言葉は愚かな者には似合わない、
まして偽りを言うくちびるは
君たる者には似合わない。

（Ｂ２２５）
17-8まいないはこれを贈る人の目には幸運の玉のようだ、
その向かう所、どこでも彼は栄える。

（Ｂ２２６）
17-9愛を追い求める人は人のあやまちをゆるす、
人のことを言いふらす者は友を離れさせる。

（Ｂ２２７）
17-10一度の戒めがさとき人に徹するのは、
百度の懲らしめが愚かな人に徹するよりも深い。

（Ｂ２２８）
17-11悪しき者はただ、そむく事のみを求める、
それゆえ、彼に向かっては残忍な使者がつかわされる。

（Ｂ２２９）
17-12愚かな者が愚かな事をするのに会うよりは、
子をとられた雌ぐまに会うほうがよい。

（Ｂ２３０）
17-13悪をもて善に報いる者は、
悪がその家を離れることがない。

（Ｂ２３１）
17-14争いの初めは水がもれるのに似ている、
それゆえ、けんかの起らないうちにそれをやめよ。

（Ｂ２３２）
17-15悪しき者を正しいとする者、正しい者を悪いとする者、
この二つの者はともに主に憎まれる。

（Ｂ２３３）
17-16愚かな者はすでに心がないのに、
どうして知恵を買おうとして
手にその代金を持っているのか。

（Ｂ２３４）
17-17友はいずれの時にも愛する、
兄弟はなやみの時のために生まれる。

（Ｂ２３５）
17-18知恵のない人は手をうって、
その隣り人の前で保証をする。

（Ｂ２３６）
17-19争いを好む者は罪を好む、
その門を高くする者は滅びを求める。

（Ｂ２３７）
17-20曲った心の者はさいわいを得ない、
みだりに舌をもって語る者は災いに陥る。

（Ｂ２３８）
17-21愚かな子を生む者は嘆きを得る、
愚か者の父は喜びを得ない。

（Ｂ２３９）
17-22心の楽しみは良い薬である、
たましいの憂いは骨を枯らす。

（Ｂ２４０）
17-23悪しき者は人のふところからまいないを受けて、
さばきの道をまげる。

（Ｂ２４１）
17-24さとき者はその顔を知恵にむける、
しかし、愚かな者は目を地の果にそそぐ。

（Ｂ２４２）
17-25愚かな子はその父の憂いである、
またこれを産んだ母の痛みである。

（Ｂ２４３）
17-26正しい人を罰するのはよくない、
尊い人を打つのは悪い。

（Ｂ２４４）
17-27言葉を少なくする者は知識のある者、
心の冷静な人はさとき人である。

（Ｂ２４５）
17-28愚かな者も黙っているときは、知恵ある者と思われ、
そのくちびるを閉じている時は、さとき者と思われる。
　　
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2012/2/22 笹倉キリスト教会　笹倉正義　
聖句引用：日本聖書協会　口語訳聖書
旧約聖書（１９５５年改訳）