３（１０）ダビンチと洗礼者ヨハネ

レオナルド・ダ・ビンチの聖母子画は、イスラムのコーランよりも性質がわるい。彼は、若いころに描いた「受胎告知」は、それなりに信仰の香がただよう。 しかし、歳を重ねるにつれて、聖母子画への態度は下品さを増す。信仰を求める者には二通りある。一つは歳と経験を重ねてより神の奥義へと向かう者の道、もう一つは歳と経験を重ねて「すれからし」状態となり、自分を高みに置き、敬虔な信者たちを見下ろす者の歩む道である。 ダビンチは、妊娠した死体を解剖してスケッチしている。女の冷たい子宮を切り裂き、死体となった嬰児を取り出した。受胎告知なぞ、信じるやつは、救い難いアホどもだ。彼は、これでもかというほど、ずる賢い目をした幼な子イエスを描いた。 その彼は、目新しいことに飛びつき、すぐに飽きてほっぽり出す。虚栄を張って、身づくろいをし、就職口を求める。しかし、仕事を完成させる責任が希薄であることが知られるに及んで、その道も閉ざされた。彼の名声にもかかわらず、教皇からのお召しはない。仕事の完成への執念は、ミケランジェロには遠く及ばなかった。 彼は女を愛することができず、代わりに男を愛した。男性と女性のどちらを演じて快にふけったのかは知らないが、重篤な性病にかかったのは確かである。彼の自画像がさも尊いように、異端者たちが担ぐが、それが彼の性病の証拠である。彼は６７歳で死んだから、芸術家なら、まだまだ生気を保っているはずである。 彼はイエスが嫌いで、むしろ洗礼者ヨハネを愛し、ヨハネをイエスの上に置こうとした。彼の描くヨハネは薄笑いを浮かべ、不気味である。これがダビンチの愛した男の顔なのであろう。 アンチ・キリスト、異端者たちは、ダビンチ崇拝の愚かさを自身にとどめるなら問題ないが、敬虔なキリスト教徒を貶める目的で、吹聴するところに彼らの罪がある。 ところで、洗礼者ヨハネには、エリザベツとザカリヤによる、高齢出産のためか、外見でそれとわかる不満足があり、神職である父の家にいられなくなったと考えられる。だから、荒野の修行者たちに混じって生計をたてたのであろう。

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2016/8/14 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会
ささくら修道会