（４・７）獅子の皮と口を

2-4-9ヘラクレスは �@アムピトリュオンによって戦車を駆ることを、 �Aアウトリュコスによって相撲（すもう）を、 �Bエウリュトスによって弓術（きゅうじゅつ）を、 �Cカストルによって武器の遣（つか）いかたを、 �Dリノスによって竪琴を教えられた。 彼（リノス）はオルペウスの兄弟であって、テバイに来て、テバイ人となり、ヘラクレスに竪琴で打たれて死んだ。というのは（リノスに）なぐられて怒って殺してしまったからである。殺人罪に問われた時に、彼は正当防衛は罪に問われずというラダマンテュスの言った法を引用して、かくして彼は放免された。 アムピトリュオンはこのようなことを再びしはしないかと恐れて、彼を牛飼場に送った。そしてそこで養育されて、大きさにおいても力においても、すべての者にたちまさった。見ただけでも彼がゼウスの子であることが明らかであった。彼の身体は六尺（０．３×６＝１．８ｍ）あり、眼からは火の光が輝いていたからである。矢で射ても投槍で射ても命中せぬということがなかった。 牛の群とともにいる間に、十八歳でキタイロン山の獅子を退治した。この獅子がキタイロンから飛び出して来て、アムピトリュオンとテスピオスの牛を殺したからである。この人はテスピアイの王で、ヘラクレスは獅子を捕えようと思って彼の所へやって来た。 第二巻（�W）（Ｐ８８） 2-4-10彼はヘラクレスを五十日間歓待（かんたい）して、狩に行くたびに毎夜一人の娘をともに寝かせた−−−彼にはアルネオスの娘メガメデから生れた五十人の娘があって、すべての娘がヘラクレスによって子供を設けることを彼は熱心に希望したからである。ヘラクレスは自分と衾（ふすま）をともにしている娘が常に一人であると思って、すべての娘と契りを交わした。そして獅子を退治し、その皮を身に纏（まと）い、その開いた口を兜（かぶと）として用いた。

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2015/3/19 オリジナル教会（初代代表）　笹倉正義
正式名称：（笹倉宗）聖母マリヤ福音教会